TUMIのビジネス・バッグ

ちょっと前のことになりますが、自転車より前に自転車より高い買い物をしました。
TUMIのビジネス・バッグです。


TUMIというと、フロントに縦型の大きいポケットが2つ並んだブリーフケースがお馴染みですね。
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私は休日の散歩用ボディ・バッグと、以前ここで報告したトートバッグを持っていましたが、とうとう仕事用に「スモール エクスパンダブル コンピューターブリーフ(26121)」というをモデルを買ってしまいました。
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今までは私のようなしがない中小企業の営業マンにとって、TUMIの鞄は猫に小判、豚に真珠、ピン子にシャネルと思って自重してました。
ですが、40代もだいぶ板についてきて、ここ数年愛用していたマンハッタンパッセージの"#2070 Sky-Office"も、ちょっと若作りすぎるかなぁと考え始めました。
それでは、と中途半端な価格帯(1万円+αくらいの)の鞄を使っているとなかなか雑念が消えません。もうちょっと入るやつだの、もうちょっとコンパクトなやつなどと探し続け、ついつい似たような価格帯の中途半端なバッグを部屋にいくつも並べてしまい途方に暮れる、という場面になりがちです。ホント、鞄とPDAはなかなか決定版に出会えませんね。
これは結婚式にお金をかけない北海道や沖縄の離婚率が高いように(?)、やはり人間、後戻りできないくらい懐を痛めて勝負をしないと、「あきらめ」ってものがつかないのかもしれません。


さて、ここで"TUMI"の話になるわけです。
今回買ってきた"スモール・エクスパンダブル・コンピューターブリーフ 26121"はTUMIのブリーフケース・シリーズの中ではわりと小さめ、価格も中の下という位置づけの物です。フロントに大きい横長ポケットがあり、更にその前面下半分が細長いポケットになっているという形をしています。ちょっと見ると、「これ、A4書類入るの?」という大きさです。
私が丸の内のTUMIショップで店員のお姉さんに訊くと、
「A4の書類ファイルが入って、少し上が余ります。ただノートパソコンのA4ファイルサイズは難しいと思いますが」と説明してくれました。
「あ、僕のパソコンは小さいから書類ファイルが入れば良いんです」とそのままお持ち帰りさせていただいた(鞄を、ですよ。言うまでもないけど)。中の下とはいえ、定価で47,250円(ネット通販などではもう少し割引されています)しますのから、サラリーマンに懐の心配と、不当なまでの決心をさせるに十分な金額です。これはおいそれとはタンスの肥やしにできません。まあ、泊まりの出張などには別の鞄を持っていくことになりましょうが、それ以外はできるだけこいつでどこにでも出かけようと決め、一人暮らしを始めてからたまる一方だった廉価な書類鞄たちをばさばさと捨ててやりました。


さて、この鞄。特長としては、

  1. 大きさは前述の通り。A4書類が持ち歩ける鞄としてはなかなかコンパクトです。
  2. メインコンパートメントが大きく二つに仕切られており、前側に書類入れと薄い小物用の収納ポケットがあります。後ろ側はコンピューター室で、クッション入りの仕切があって、ノートパソコンをそのまま投げ込めるようになっています。
  3. コンピュータの小物をまとめて収納できるポーチが付属しており、ACアダプタだのマウスだのを入れて出かけられるようになっています。ただこのポーチを、普通のPCを入れたときに、鞄のどこに入れるのが正式なのかがちょっと分かりません。PCルームはPC本体でいっぱいになる(私はUX90ですからなりませんが)し、書類も入れたいし…となると前面ポケットに入れるくらいしか思いつきません。でも、そこに入れるとシルエットがぽんぽこぽんになるので、ちょっと究極の選択になります。
  4. エクスパンダブル。名前が「小さくて広がるPCと書類の鞄」なので、書類が多いときはエクスパンド用のジッパーをぐるっと1周開けばマチが1.5倍程度に広がり、ファイル2冊分くらい収納力が上がります。得意先にサンプルを見せに行くときなど、行き帰りで荷物の量が変るときなどに便利です。広げると見た目はちょっと不格好になりますが。まあ、スポーツカーの後部座席と同じような感覚ですね。


購入したのが先月の初めで、そろそろ持ち始めから1ヶ月くらいになりますが、しばらく使ってみての感想は以下の通りです。

  1. 小さく見えるがA4の書類ファイルが楽に入るのは本当。ちなみにノートパソコンは家で"iBook G4"を入れてみたところ、ちょうどきっちり入りました。でも、周辺機器はあまり入れられないでしょう。
  2. 中身の量にもよりますが、自立してくれるのが便利。底面には鋲など打たれていませんが、縁がしっかりと補強されているので、まっすぐ置くとちゃんとそのまま立っています。商談の際に足元に置いても邪魔になりません。
  3. 大きなポケットがあるのが便利。フロントのジッパー付きポケット部分と、メイン・コンパートメントのその間に、週刊誌が差し込める程度の大きなポケットがあります。写真ではちょっとわかりませんが。電車で移動中に読んでいた本なんかをさっと投げ込んで歩き始めることができます。マチがあるわけでないので、あまり分厚い物は入れられませんけど。まあ新聞・雑誌用でしょう。
  4. 値段の割りに「押し出し」がありませんが(秋葉原でそっくりなのが4,000円くらいで買えそう)、最近はすっかり有名ブランドになりましたから、そういう部分では自己満足感(?)もあります。やはり、高い物を買うと同カテゴリーの品物については諦めがつきますね(この辺、掘り下げると面白い話なんですが)。

とにかく収納力がすごい、とか羽のように軽い、わけではありませんがコンパクトでそこそこ軽く、生地は(防弾チョッキ並に)丈夫なのだそうですから、長くつきあえそうな感じはします。買ったことは後悔してませんし、友人に「TUMIどう?」と訊かれたら、「良いよ。高いけど」と答えるでしょうね。