"Surface"の運用について

さて、早まって購入した"Windows RT Surface"です。
その後も苦労しておりますが、とりあえず1ヶ月経っての運用状況についてのご報告。


オンラインでのクラウドサービス使用を前提にしたファイルシステムについては相変わらずで、根本的な解決には至っていません。
結局、SugarSyncを使おうが、SkyDriveを使おうが、内蔵ディスク(SSD)との同期をしてくれるサービスが見当たらないので、今はSkyDriveをメインに使用しています。
SkyDriveは一応、私の手持ちの全デバイスで使用が可能で、かつMicrosoftSurfaceのことを本気で考えているのであれば、ある日突然今の不満が解消される可能性があるかもしれない、という判断からです。


ただし、本来もっとも親和性が高いはずのWindows PCである我が社用パソコンでは、OSがXPであるばっかりにSkyDrive用のユーティリティが提供されていません。そうか、それでSugarSyncを使おうと思ったんだよなあ…と堂々巡り。
XPは来年でサポートが終了ということで、Microsoft社としてはXPがセキュリティ上の問題だけでなく、いかに不便な存在であるかを企業のシステム担当者だけでなく有象無象の一般ユーザーに対しても身にしみてわからせようとしているのでしょう。
ま、気持ちは分かります。
その点ではApple社も協力しているようで、iCloudもXPでは使えません。おかげで私の生活の中ではGoogle提供の諸サービスのシェアがどんどん高まっているわけです(Android携帯は使う気になりませんが)。


ところが、捨てる神あれば拾う亀有公園前派出所、世の中にはしぶとくて人の言うことを聞かない頑固なXPユーザーにもSkyDrive上のファイルを同期してくれるユーティリティソフトを無料で公開してくれているところがあるのです。→syncDriverのサイト
これをどこかのフリーソフトまとめサイトで見つけて社用PCにインストールしたところ、見事に同期ができましたので、ひとまず「仕事のパソコン'」iPhoneおよびiPad」「Surface」の3者がクラウドサービス上ではつながることになりました。


しかしながら、この"syncDriver for SkyDrive"にも問題が発覚。
毎朝、会社でパソコンを立ち上げるたびに「コネクトできない」というエラーが出て、そのたびに「後でやり直すか、リインストールしてね」と言われてしまいます。
長年のパソコン生活ではいつものことですが、こういうエラーは時間をおいて解決したことがありません。
結局、パソコンを立ち上げるたびにアンインストール→再インストールを繰り返すことになってしまいました(再インストールすれば使えるし、前日までに同期したものはそのように認識される)。
そのためにダウンロードした元のインストール用プログラムはデスクトップに置き、パソコンが立ち上がるとエラーを確認してアンインストール→再インストール…。そういうバッチファイルが組めたらいいなぁ、みたいな(^^ゞ
3日目くらいの朝に、アンインストールすると自動的に開く"syncDriver"のフィードバックサイトに、愚痴のつもりで超拙い英語で
「ぼくねえこれつかってるけど、まいにちさいインストールしてるよ(´・ω・`)」
みたいなメッセージを書いたところ、半日ぐらいしたら、
「ハロー、そのエラーは解決済みさ。オフィシャルサイトに最新版が上がってるから、それを使ってみるといいよ!」的な男前なメールが来て、実際にそこからダウンロードしたファイル(バージョンはおなじに見える)で上書きすると、あっさり解決しました。
「おにいちゃんおしえてくれてありがとー」的な拙い返事を書いておきましたが、お陰様で快適に同期されています。


さて、これで"Surface"もネットにつなぎさえすれば仕事のファイルを参照し放題になったのですが、問題なのはスタンドアロンでプレゼンに使う時のこと。
とにかく、ファイルをダウンロードするという概念が、RTのSkyDriveアプリにはないので、使いそうなファイルをSurfaceで開き、「名前をつけて保存」をひたすら繰り返すしかありません。そのたびに野口悠紀雄先生おっしゃるところの「ドッペルゲンガー」が生成されることになります。この環境はいかにも前時代的であり、今年の3月に発売された製品の使用感とは思えません。
完全互換でないアプリでファイルを開き、また保存することの危険性は確かにあるのでしょうが、単独では通信手段をもたないSurfaceの利便性を考えればキャッシュ機能は不可欠だと私は思います。
SkyDriveがいつかその機能を使わせてくれるようになることを、ひたすら待っています。