アストロ球団 第8球(後編)

はい坊ちゃん、嬢ちゃんいらっしゃい。今から小父さんがアストロ球団の話をしますよ。今週は第8球後編でした。
大門かげ腹&ファイナル大魔球に球七アキレス腱切断まで行きました。
「原作に忠実」は依然として貫かれ、一見、省略しても良いかなと思える細かいエピソードもかなり徹底してなぞっていってます。アストロシフトもやってましたね。あれはCG班の意地かな。

ここでビクトリー線の概要を整理すると、
①序盤はビクトリー側が勝敗度外視のデスマッチ野球をやっているので、点数はアストロがリード。
②バロン森の出現によりデスマッチは伊集院兄弟にのみ引き継がれ、試合は膠着状態に。
③大門が命と引き換えのホームランを打って同点に
④気持ちの定まらない球四郎をアストロがつるべ打ち。再び大量リード。
⑤球四郎ついに腕1本つぶす覚悟を決め、追加点許さず
⑥球一疲労こんぱい、球七アキレス腱切断、球三郎耳を負傷でディフェンス崩壊。バロン森の一打等もあって再び混戦に
⑦最終決着
という流れです。今回で⑥の途中まできている訳ですね。

④と⑤は球四郎がこの試合に対して本気になっていく過程(=人間的成長過程)で必要な通り道であり、それでも試合の興味を最終回まで引っ張るためには⑥が必要です。
原作マンガで読んでると、なんでそこまで超人たちがボロボロにケガしないといけないのかな?と思っていたのですが、なにせ彼らは超人なわけですから、逆転されるにも理由がいるわけです。ベストコンディションで一般人とシーソーゲームをやってたら、何が超人だということになりますから。ドラマでは今、その⑥を一所懸命書き込んでいるところです。

さて、最終回まであと2回。
原作では峠会長と巨人の陰謀で球界から弾き出されるわけですが、そこの伏線がほとんど張られていません。あと2回でその辺をどう書くか?
出だしで古田までかつぎ出して脚色していた部分は、おそらく昨年の球界再編問題とシンクロするためだと思うのですが、原作からどこでどう離れて着地するのか、に興味が移っていってます。