アストロ球団 第7球(後編)

1週間の御無沙汰でした。アストロ球団の話です。
予告編の通り、デスマッチ野球が最高潮です。

一つ一つじっくり描けば、ショッキングなシーンの連続なんですが、なにせ全体の尺が決まっているので、見せ場の連続なのにそれぞれにタメが作れないのがちょっと残念。
全体の時間は延ばせないにしても、たとえば球八が群がるビクトリーナインを弾き飛ばすところ、一人ずつ地面に叩きつけられるカットを入れる、とかもう一頑張りすると説得力が増したと思うんです。
それから、ここにきて気になるのは、この荒唐無稽な話をギリギリで支えるのが役者たちの野球のスキルからくる動きのリアリティだったと思うんですが、話の進行上、芝居を要求される登場人物は、ある程度野球の実力には目をつぶって採用しているようで、ロッテ戦よりも野球の動きのレベルが低くなっています。

球四郎は普通のピッチングフォームがちょっと格好悪い。あと球七の人のバッティングフォームも、ちょっと弱っちい。
その点、球六役の人はホントに野球がうまそうですね。打席での構えが決まっているし、ホームに滑り込む姿がすばらしかったです。顔立ちも渡部篤郎久保田利伸を交ぜたような感じでワイルドさとシャイな感じがミックスされて色気があります。うまく育って欲しい役者さんですね。

辺見えみりの女医さんはやっぱり毛髪相談にしか見えませんでした。前回、女医さんは菊川怜の方が、と書きましたが、もう少し年上の方がこの役には合いそうですね。例えば…、うーん、いっそ藤原紀香とか。

さて、来週の見所は「人間ナイアガラ」です。大門かげ腹は再来週ですかね。