Palmマシン回顧録11 CLIE TG50

スリムでキーボード付き、Bluetoothを内蔵、と意欲的なお仕事マシンとして登場したのがTG50です。キーボードの配置なんかは、ザウルスを横目で見てたんだろうなあ、と思わせますね。SJ33がカジュアルな、どちらかというと「学生向け」なイメージだったのに対して、T600C・T400の後継のビジネス用と考えられるのがTG50です。
私もT400の後がまとして良いんじゃないかなあ、とSJ33を下取りにして中古で購入しました。
一言で言うと、「キーボードがなくて、Graffityが2じゃなかったらどんなにか良かっただろう」という総括になります。データビューワとしては大変に優秀で、メモリースティック・プロもアップデートファイルをインストールする事で使うことができた(時々おかしな挙動をすることもありましたが)ので、出張の際に新幹線の車中で音楽や長い動画を楽しむことも可能でした。
しかし、入力に当たってはキーボードが小さいので文字入力が煩わしく、かといってGraffityエリアを表示させると、ハイレゾ画面とはいえ下半分近くが使われてしまうので、とても快適とはいえません。
こういう明らかな不満があると長いつきあいはちょっと難しい。実際、私はTG50ではほとんど入力作業をせず、専らPalmDesktopのデータを外で見る道具、またはボイス・レコーダーとして使っていました。
最後はTH55購入の際に下取りに出してしまいました。嫌いなわけじゃなかったんですけどね。

SONY CLIE PEG-TG50 クリエ

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