iPhone情報整理術
iPhoneをクラウドコンピューティング端末として徹底的に使いこなそうぜ!という提起をしている本です。
iPhone情報整理術 ~あなたを情報’’強者’’に変える57の活用法!(デジタル仕事術シリーズ)
- 作者: 堀正岳,佐々木正悟
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2009/10/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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初代ザウルスはスタンドアロンの情報端末で、名刺データをいちいち手書き認識で入れる作業が追いつかず中途半端になりましたがパワザ以降はWindows PCとのデータのやりとりが可能になり、ようやく名刺データをPDAで持ち歩き初めました。そしてPalm OS機によって、連絡先、スケジュール、メモの閲覧において紙の手帳を凌駕すると感じ、以降PDAを手放したことはありません。
Palmが台頭するのと時を同じくして、携帯電話というものが生活の中に入ってきました。携帯電話っていうのはほとんどPDAと同じような部品でできており、この二つはすぐにもいっしょになりそうなものでしたが、これが日本では意外と時間がかかりました。その間、名刺データを入れたPDAで電話番号を呼び出しては携帯に打ち込んで電話、一度かけた相手の番号は電話に貯まっていく、という不思議な使いこなしをしばらく続け、「はやくCLIEに通信機能がつかないかなあ」と夢見ていました。
そして、ついにソフトバンクがNokia6630を販売し始め、私は大好きだったCLIEを捨て、DoCoMoの携帯を捨ててソフトバンクのスマートフォン・ユーザーになりました。ついにPDAに通信機能が付いたのです。ここまでは素人のユーザーにも思い描けるものでありました。
そしてiPhoneです。iPhoneの良さを語ろうと思うと、とてもきりがないので止めますが、つまり十数年かけて"Newton"が完成した、ということなんじゃないかと思うのです。
と同時に、iPhoneの登場に歩調を合わせるかのように、ネット上に無料もしくは低料金で個人のデータを預かってくれるサービスが始まりました(まさしくアップルのMobile Meはそうですが、年間利用料がほぼ1万円というのがなんとも…)。物理的にストレージが小さい携帯情報端末も高速でネットにつながれば無理にデータを詰め込まなくても良いじゃないか、前置きが長くなりましたがそういうことをこの本は言っています。iPhoneで50GB、100GBのデータをいつでも閲覧するために、どんなサービスをどんなアプリで閲覧するか、その具体策がかなり豊富に紹介されています。