Palmマシン回顧録12 CLIE TH55

てなわけで、当ブログ立ち上げの時に所有していたTH55まで戻ってきました。あと3台だ。
TH55のポイントは、何度も触れますが「クリエ・オーガナイザー」でしょう。気に入らなければ、「ないもの」としてあきらめて使うという手もアリなんでしょうが、性格的に気になって仕方がない(優柔不断であきらめが悪いタイプ)。PIMだけでなく、ホーム画面としても組み込まれているので存在を忘れにくい!
前にも書きましたが、「クリエ・オーガナイザー」が目指している(と思われる)手書きメモ、音声、写真等を全てダイアリーに貼り付けて参照できるというのは、デジタルならではの情報管理ですし、ちゃんと機能すればそれは素晴らしい立体的な記録になるでしょう。

SONY CLIE PEG-TH55-B (エグゼブラック)

SONY CLIE PEG-TH55-B (エグゼブラック)

でもそれを実現するにはそれなりのマシンパワーや高速なストレージが必要で、せいぜい数十MBの本体メモリとアクセスの遅いメモリースティックで実現するのは非常に厳しい。データが増えるにつれ、目に見えて遅くなるクリエ・オーガナイザーの起動に我慢ができず、数日で"Agendus"に戻ってしまいました。
ハードとしては、マルチメディアへの対応や持ったときの質感などまずまずなんですが、スライド式電源ボタンあたりが剛性不足で、私は実際に操作不能になって一度修理に出しました。電源ボタンは場所も悪い。Muchy'sで探すとTH55の電源ボタンとキャプチャー・ボタンの機能をカスタマイズできるソフト"THe Go! Go!"もあり、導入することで使い勝手をよくすることは可能ではあるんですけど。
http://www.maicca.com/

さらにさらに、メモリースティック・スロットも"Pro"を入れると延々と読み込み作業を続けて操作不能になるエラーが頻発。後に手にしたUX50に比べると、コストパフォーマンスを追求するあまり「安普請」なっていたように思います(私の要求がハードなんでしょうか?)。
そんなわけで、意外につきあいが短かったTH55です。巷では「クリエ・オーガナイザー」に惹かれて新規購入した人も多いようですが、いかがお過ごしなんでしょうか?Palmファンに育ってくれていますでしょうか?