2004年の結論、UX50買いました

購入にいたった背景(=TH55の総括として)

発売からもう1年以上経っていますが、TH55を一度通った上で、UX50を買いました。
TH55の、「クリエ オーガナイザー」はスケジュール(および日誌)と関連する情報をひとつの画面で管理する、という志は非常に高いものと思いますが、私が思うにPalmアーキテクチャの中で実現するには少しいろいろと盛り込みすぎだったのではないかと思います。特に、大きな情報はメモリースティックで管理するので、読み出しに時間がかかり、Palmの最大の長所である「起動が早い」をスポイルしてしまっています。「クリエ オーガナイザー」をちゃんと生かそうと思ったら、本体に1Gくらいのメモリーを実装し、写真も音声もすべて本体で管理するしかないと思います。
で、早々に「クリエ オーガナイザー」をあきらめて使い慣れたアジェンダスの"Action Names"をPIMとして使っていたんですが、PIM以外の場面でもメモリースティックがらみのエラーが非常に多く、不安定なのです。また、細かいことですがスライド式電源ボタンの使いにくさと強度不足を感じる場面も多くありました。

2004年の結論としてのUX50の購入

というわけで、先日意を決して、名古屋出張の帰りに有楽町で買ってきました、UX50。

SONY CLIE PEG-UX50 (PALM OS 5.2)

SONY CLIE PEG-UX50 (PALM OS 5.2)

発売から1年、型は古いが、CPUとOSはTH55と同等、また無線LANブルートゥースを内蔵し、TG50より大きなキーボードを搭載しています。たくさんの電子ガジェットを買い、また下取りに出したりして、見る目だけは徐々に付いてきたつもりでいますが、2004年10月現在(ということは今年の暮れまでは結論は変わらないでしょう)、クリエ・シリーズのベストバイはUX50だと思ったのです。まだ使用した期間が短いので感想が変わるかも知れませんが、今日の時点(買って3日)でのレポートを書きます。

長所
  1. サイズが小さい
    • 二つ折りの形状なので、畳んだときはそれなりの厚みがありますが、液晶カバーをつける必要がないので、実際の持ち歩き時にそれ以上厚くなることがないので意外と携帯しやすい。また上方投影面積(というのかな?)が小さいのも美点。私は液晶を外側に向けてたたんだ状態で使用することが多いです。
  2. 安定性
    • TH55よりも性能/価格比は低いが、値段が高いせいか(?)作りがよく、メモリースティック絡みのエラーが出ない。グラフィティ2の認識率も高い(でもこれ、もとのグラフィティを選べるようにできないのだろうか?せっかく覚えてそれなりに入力も早かったのに)。
短所
  1. 縦表示ができない
    • せっかく液晶外向きでキーボード無しモデルと同じ使い方ができるのに、表示が常に横表示なのが非常に残念!去年発売されてからここまで購入に踏み切れなかったのは、このせい。
  2. 耐久性に不安あり
    • 液晶画面が可動なのは、もちろんアピールポイントなのだけれど、この先長く使ったときにどうなるのか?最後はここから壊れるのではないか、と今から不安です。
  3. 出張時に荷物が増える
    • ホットシンクはA>Bタイプの汎用USBケーブルでできるが、充電はクレードル(というか、ドッキングステーション?)がないとできない。ほかのクリエは今、USBをつなぐだけでホットシンクと充電ができるケーブルがたくさん出ているので、長い出張でもACアダプタがいらない。うーん。
  4. すでにオプションが店頭から姿を消しつつある
    • 発売から1年以上経過し、ケースとか、液晶保護フィルムとかのオプションが秋葉原の量販店から姿を消しつつあります。おかげでプライバシーフィルターははるばるMobilePLAZAまで買いに行きました。ケースはVis-a-Visで通販だし。でもVZ90は後継機じゃないよね。