母用にiPhone4Sを予約してきました

私が使っているiPhone4は、昨年の夏の新発売されたすぐに買ったものなので、分割が半年以上残っています。入れているアプリのせいか微妙に電池のもちが悪くなった気もしますが、来年の夏までは使うつもりでいます。もしそのタイミングで"5"が出てきたら買い換えるかもしれません。


一方、昭和10年生まれの母の携帯は、当ブログの過去の記事によると、2008年1月に買い換えたもの。この端末、当時のSoftBankの中ではもっとも「らくらくホン」的なUIを持った機種だろうということで購入してやったものの、私が触っても使いづらいガラケーの悪い見本みたいな機械でした。結局、母はカメラの起動くらいは覚えたものの、撮った写真を見ることも出来ずにもっぱら私と電話をしているだけでした。


ガラケーらくらくホンの何が良くないかというと、まずは「年寄りだって写メールもしたい、携帯サイトも見たいだろう」とほとんど若者向けと同じだけの機能を、たくさんボタンを付けることで操作させようとしていることで、結果としてビデオデッキのリモコンみたいな醜悪なデザインになっています。
しかも、ちょっとなにかしようと思うとメニューの階層がすごく深くなっていて、ザウルス、PalmSigmarionを使いこなしてきた初級システムアドミニストレーターであるところの私をもってしても、うんざりするほどでした。
このテの端末を使えるのは、シニア層とはいえ団塊世代+αくらいで、うちの母のように田舎で生まれた上に戦争中ろくすっぽ勉強もしてこなかった70代半ば、メールも使ったことがないホントの老人に使わせるのは厳しいです。


その後、私はiPhone3Gを使うようになるのですが、「あー、なんでこのUIを持つらくらくホンがでてこないんだろう」と義憤に近い怒りを覚えたものです。作り手の技術とセンスによってはこんなに豊富な機能をこんなに直感的にデザインできるではないか!


それから3年、まさかAppleらくらくホンを作るとは思いませんでしたが、「iPhoneに『インスパイアされた』直感的UIを持つらくらくホン」がSoftBankからでてこないかとじっと待っておりました。でも出ない。昨年iPhone4に乗り換えたときに、使っていた3Gを母に使わせられないかとも思いましたが、やはり日常的にPCに繋げられない環境ではメンテもできないし、かと言って2台のiPhoneを1台のMacで管理するのもややこしいことになりそうだし…と躊躇して結局は08年に買ってやった端末をずっと使わせていました。


そこでこの度のiPhone4SiOS5iCloudの発表です。私のざっくりした認識によると、これからのiPhoneには基本的に「母艦」となるPCはあってもなくても良いものになりそうです。母は近所に住んでいますから、私が月に何回かみてやって、アップデートなどの必要があれば、私の部屋でWi-Fi接続してメンテしてやればよさそうです。


後は料金プラン。
母は電話で文字を打ったことが無いので、おそらく「PCダイレクト」にあたるネット接続を自分からするとは思えません。だからパケット代は最低料金が安い2段階スライド式にして、オプションも最低限にして…とにかく一度持たせてみよう、と決心しました。


おそらく猫に小判、宝の持ち腐れになる機能がほとんどでしょうが、年寄り向きのもっとも理想的なUIがここにある以上、やってみます。私からの一方的なメールが読めて、写真を撮ってその写真を見られればそれでいいと思っています。そうです、今日、予約をしてきました。ストレージは最小の16GBで十分。色はホワイト。月々の支払がどうなったかは、そのうちここで報告します。