ScanSnap S1100のファーストインプレッション

iPhoneクラウドサービスを組み合わせると、なんていうか万能眼鏡を持ち歩いているような感覚になります。今まではパソコンを開かなければ見られなかった資料が、Dropboxなどを介してチラ見(?)できる。

快適か?編集できるのか?と言われるとそりゃまあ名刺の兄貴くらいの画面上で操作するんで、制約ありまくりなんですが、「今なんとしてもPCのあの情報を参照したい」という場面は出先の営業マンにはよくあることで、だからチラ見。


しかしながらわりと頑張ってフォルダに分けてあるPCドキュメントのファイルと違って、紙で作った資料というのはiDiskに入れておいても探すのが手間です。


ところがEvernoteという検索命のサービスでは、とりあえずタイトルとtagでかなりの精度で管理ができる上に、内容を認識して「ひょっとしてこれも?」みたいな候補も入れてくれるんで、かなり使えます。
私は先日、ダメもとで以前取り込んだと思しき「餃子の皮を使ったレシピ」を検索してみたら、ちゃんと数カ月前にScanSnapで取り込んだ紙の資料の中からドンピシャで提示されて、すっかり信者になってしまいました。

EvernoteOCRは手書きでもなんとか解析しようとするようで、「TODO」で検索したら、私が殴り書きした「5040」という文字列を候補として出してきました(^^) それはご愛嬌としても活字・ワープロベースの文字列の認識精度は高く、タグ付けしていなくても探してくれるのは素晴らしいです。

そんなわけで紙の資料は机に積んでおくよりも、きっぱりスキャンしてEvernoteに放りこんでおき、現物はひっちゃぶいてゴミ箱に入れたほうが、(少なくとも私のような整理整頓下手には)幸せであることをかみしめました。


会社のデスクにスキャナーを、と思うと、本当はA3まで取り込める8~10万円クラスのものを予算を取って申請したいところですが、とりあえず自分の机周りを個人的に片付けたい欲求の方が強いので、安価で使いやすいものがあればなあ…と思っておりました。
するとまあ、2週間ほど前の週刊アスキーの記事で「ScanSnapの最小モデルが出るよ、値段は17800円だよ」とのこと。
そこで私はまず懸案だった母のマンションの地デジテレビをヨドバシカメラで注文(納品は年末になるらしいです)し、そのポイントを充当して入手してきました。

FUJITSU ScanSnap S1100 FI-S1100

FUJITSU ScanSnap S1100 FI-S1100

FUJITSU ScanSnap S1100 楽2ライブラリパーソナル V5.0セットモデル FI-S1100-SR

FUJITSU ScanSnap S1100 楽2ライブラリパーソナル V5.0セットモデル FI-S1100-SR


早速使い始めていますが、これ良いです。
片面読み取りでADFも無いから「自炊」には向きませんが、日々ぱらぱらと届くFAXや電話メモ、手書きノートなんかをざっと読み返しながら読み込みさせるのにぴったりです。
名刺など固いものは前から読み込み後ろに出させ、普通紙など柔らかい紙の資料のときは、後ろの板を立てると手前に戻って来ます。そのへんは適当に使い分ければOK。読み取り速度も十分です。


しかもセットアップ時にインストールされるスキャンマネージャーソフトは最初からEvernoteへの連携ができるようになっていますから、紙資料を数クリックでEvernoteに追加してくれます。自宅のS300Mと使い分ければ、私がやりたいことはほとんど可能。A3の紙も専用の読取シートを買ってくれば(手間はかかるけど)読み取り可能です。

Fujitsu FI-511ES ScanSnap A3キャリアシート5枚セット

Fujitsu FI-511ES ScanSnap A3キャリアシート5枚セット


添付ソフトの中に名刺OCRがありますけど、これはあまり頭良くありません。別売専用ソフトにはかないません。
私はこれからも名刺はこまめにiPhoneのWorldCardで取り込むことにします(^_^;)
名刺取り込み→連絡先にエクスポート→(Google連絡先と自動で同期)→名刺画像をJotNotで整形→Evernoteに送信→完了!