Evernote プレミアムはそりゃたいしたもんだ

MobileMe!で提供されるiDisk。最初はどう使うか分からなかったのですが、家のMacにドキュメントスキャナをつないでからというものの、一気に使うようになりました。
捨てるに捨てられなかった紙の資料をスキャナでPDF化してiDiskにアップしておけば、会社のPCやiPhoneでいつでもどこでも(ネットにつながれば)参照できる。忙しくてほとんど目を通して無かった資料を移動中に読んでいると、見逃していた有用な情報を発見することもあり、ちょっとしたマイブームになりました。
ある程度ボリュームのある資料はiPhoneiBooksにも登録して、電子書籍のようにして読むこともあります。


しかし、今の私の目論見は来春の契約更新日をもってMobleMe!とさよならすることなので、このiDiskの機能を他のものに置き換えることを考えなければなりません。
いわゆるOffice Suiteで作成された資料(エクセルとかワードとかのファイルですね)であればDropboxでも十分で今も使っています。互換性にこだわらなければGoogleドキュメントでもいいかも。画像は原則MaciPhotoに取り込んで同期していますし、ネット上に置きたければPicasaが使えると思います。


となると、ドキュメントスキャナで取り込んだ紙ルーツの資料たちの行き場ということになります。全部画像にしてiPhotoで管理、だとiPhoneの容量を相当圧迫しますので、できればクラウドに保管したい…。それにページ数の多い資料を1ページずつの画像ファイルで読んでいくのはスマートじゃないですね。
となると、最初に思い浮かぶのはEvernoteです。


EvernoteiPhoneを買ってすぐの頃から無料会員としてぼつぼつ利用していましたが、使いこなすというレベルではなく、iPhoneのメモ帳を会社PCのOutlookと同期する手が思いつかなかったので、その置き換えとして気が向いたときに使う、というレベルでした。立ち上がりに時間がかかるし、閲覧もそれほどしやすくなかったからです。特にiPhoneで使用すると実際に見たいメモを選び出して閲覧するまでに時間がかかります。


ところが最近、ある買い物をしたところ、Evernoteのプレミアム会員権2ヶ月分をもらいました(その話はいずれまた)。プレミアムになると月間500MBのデータをアップでき(無料版では月間40MB)、そのアップしたPDFデータにOCRをかけてくれます(無料版ではPDFの検索は対象外)。


すると、なんということでしょう!
印刷物のOCRは意外と正確なようで、取り込んだPDFの中にある人名などがちゃんと検索でヒットするではありませんか!これはiDiskにも無い機能です。私はiDiskに入れる紙から起こしたPDFにキーワード的なものを入れて結構長いファイル名を付けていましたが、Evernoteプレミアムを使うのであれば、タイトルは単純につけて放りこめば、日付でも内容でも検索が可能になるわけです。名刺管理などにも使える、という提案もされてます。名刺画像をとにかくEvernoteにアップすればしばらくすると名前で名刺が読み出せるようになるわけ。このOCRの精度がどの程度のものなのかは確かめるのは大変ですけど。例えば旭化成の人から名刺をもらって(今のところ仕事でお会いしたことはないですが)、Evernoteに入れて「旭化成」で検索したらヒットせず、もしやと思い「九日イヒ」と入れたら出てきた、なんてことも可能性としてはありますね。


いずれにせよ、iPhone連絡先との連携方法などが不明なんで、それは今後の話になりますが、EvernoteプレミアムはPDFの保存先としてかなり使えるようです。
例えば、次々に届く紙の書類をざっと斜め読みしたらスキャナ経由でEvernoteに送っておく。後日、その中に参照したい内容が含まれていることが分かったら、検索して改めて熟読する、ということも可能でしょう。日本語OCRは難しいので、あまりに依存するのは問題でしょうが、脳みその記憶と合わせればかなり強力な記憶装置になると思われます。


月額5ドルまたは年間45ドルはMobileMe!の9800円に比べれば小さく、本格的にこっちに行っちゃおうかなと考え始めています。