ThunderbirdでなんちゃってOutlook

Google Contactsがフリガナに対応し、しかもExchangeの設定をすることでiPhone連絡先と同期してなんの不便もない、というところまでは辿りつきました。

後はOutlookにもWindows Live Mailにも頼らないメール環境を、というわけで、Gmailとの相性が良いといわれるThunderbirdを導入してみました。
実際にはいろいろと試行錯誤があったのですが、結論だけ書きますと、Thunderbirdにアドオンを入れることでGoogle Contactsを元帳にしてThunderbirdの連絡先、はてはGoogleカレンダーまで取り込むことが可能になります。
Thunderbirdのメニューから「ツール」「アドオン」で思いつく名前を入れていくと、それなりに使える拡張機能が見つかります。

  1. アドオン Google Contacts
    • その名もずばりGoogle Contactsのアドレス帳を読み込む機能です。同期、というよりもThunderbirdを立ち上げるたびにGoogle Contactsを読み込む機能と思われます。Thunderbirdのデフォルトの個人用アドレス帳とは別に、「Google-(あなたのGmail ID)」というアドレス帳が追加され、普段のメール作成で受信者の名前を打つと、デフォルトのアドレス帳と同様に検索されるので、違和感なく使えます。フリガナもきちんと適用され、リストは五十音順にきちんと並びます。ただし、元帳であるGoogle Contactsに記入されている役職や部署など、参照できない項目もありますので、連絡先の詳細情報を見たければ別途ブラウザでGmailの連絡先リストを開いて確認する必要がありますが、実用上はほとんど問題ないでしょう。
  2. アドオン Google Calendar Tab
    • Thunderbirdの画面上にブラウザで見るのとほぼ同じGoogle Calendarを表示してくれるアドオンです。オンラインしか使えませんが、オフラインの時はiPhoneCalenGooとかで見ればいいのですから実用上問題なし。残念なのはブラウザだと見られる右側カラムのTODOリストが見られないこと。中央のカレンダーには締切日のところにTODOが表示されているので、どうしてリスト表示だけができないのか理由はわかりませんw
  3. アドオン LighteningとProvider for Google Calendar
    • ThunderbirdiCalを同期する"Lightening"を入れ、さらに"Provider for Google Calendar"をインストールすると、"Lightening"でGoogle Calendarを同期できるようになります。これならオフラインでもカレンダーが参照可能になると思います。ただしTODOリストには非対応。Google CalendarのTODOリストは締切日しか設定できないシンプルなものですが、常にカレンダー上に表示できるので、粗忽な私にはぴったりの機能です。これが同期できるアドオンが今のところ見当たらないのが残念です。「Thunderbirdの受信メールから1クリックでGoogle CalendarのTODOリストに仕事を追加」なんてアドオンができてくれたら…。どなたか作っていただけませんでしょうか?


そんなわけで、「ネットに繋がってさえいれば」ThunderbirdはほぼOutlookの代用になります。Outlookは多機能ですが、なんというか存在が重たいので、こういう無料でオープンな環境で使えるソフトへ移行しておくと将来的にも吉な気がします。


後はアップルのiDiskからの脱却がかなえば、MobileMe!からもフリーになれます。さて、どうするか!