らくらくホン風

先日、章仁さんのブログにコメントしながら改めて考えたのだけれど、iPhoneを74歳新潟生まれの母に使わせられないだろうか、ということをちょっと思考実験してみました。


元ネタを思い出せないけれど、何かの雑誌でも老人にiPhoneを持たせている例なんていう話があったような気がします。
今、私の母は携帯電話代を払っている私の差し金でauのメモリ3件だけ入れられる簡単ケータイからSoftBankの"812SH sⅡ"に持ち替えさせられています(くわしくはこちらをどうぞ→http://d.hatena.ne.jp/ekke/20080114/1200323964)が、はっきり言って宝の持ち腐れ。
自分からは写真も撮らない、メールもしない。
特にメールの送受信についてはどう教えたら良いか道筋が見えないので教えていません。
私の母は部屋の片付け、とか昔ながらの家電の使いこなしなどの能力は高いのですが、文章の読み書きが笑っちゃうほど苦手でおそらく「日本語変換」の概念を理解しないのではないかと思われます。女性とは思えない右脳人間ぶり。


じゃあなんで"812SH sⅡ"なのかというとSoftBankにはauの"SA101K"のようないわゆる簡単ケータイらくらくホンに分類できる機種が無いからです。
せっかくホワイトプランだなんだと家族丸ごと取り込もうという設定をしているにも関わらず老人は切り捨てという、SoftBankの公共サービスを生業にしていると思えない社会性の無さが窺えるわけです(ま、らしいっちゃあらしいんですけど!)。


そこでふと思い出す、iPhoneの直感的インターフェースです。ひとつのアプリ(つまり機能)がスクリーン上のアイコンに象徴され、そこを押せば欲しい機能が立ち上がる、シンプルな使い勝手。これを思い切って老人用にチューンすれば、いつ発売されるとも知れないSoftBankらくらくホンになるのではないか?とちょっと考えました。


で、標準で搭載されているアプリとiTSの無料アプリで母用iPhoneのホーム画面をシミュレートしてみました。

どうでしょうか?
カメラと写真はこれなら使えそうな気がします。後は「私の携帯」「東京に住んでる叔母の携帯」「名古屋の親戚の電話」「母の実家」の4つを"Speed Dial系"アプリで画面に置いてできあがり。ただし、OS3.0以降のことかもしれませんが、"Speed Dial"系アプリのほとんどが「アイコンタッチ」→「発信」の2アクションになってしまっているようです。「アイコンタッチ」一発で電話をかけられるアプリは無いのかな(ま、このくらい教えればできるとは思いますが)?


そんなわけで、どこか心あるベンダーさん、「老人向けiPhoneアプリセット」を作ってみちゃあくれないでしょうか?
なに、その内容は「ワンタッチで発信でき、できればアイコンに顔写真が使えるか登録名を大きな字で表示できる"Speed Dial"」を作ってくれればOK。あと、日々のOSアップデートなどは私が月に1度くらいやってやれば良いのだし。