対決!EeePC対工人舎

そんなわけで私の手元には完動品のいわゆる「ネットブック」が2台あるわけですが、ではこの2台にどんな違いがあるのかをちょっと整理してみましょう。


大きさ比べはこんな感じ。一番下のMacBookは週刊誌としては大きな週刊アスキーの長辺を少し伸ばした大きさ。その上の同じ色のやつがEeePC 1000H、さらに小さいのがSR8です。後ろが飛び出ているのは大容量バッテリーが付いているからで、標準バッテリーならすっきりします。

厚さはというとこんな感じ。MacBookも薄いでしょ?工人舎は薄手の弁当箱の上にディスプレイ部分が張り付いている感じ。EeePCは手前はSR8よりも薄いくらいですが、後ろに6セルバッテリーを積んでいるのでその厚みをカバーするようにくさび形の断面になっています。最も厚い部分はSR8よりも5mm厚いことになります。

工人舎SR8は凝縮されたボディにも関わらず、DVD鑑賞にワンセグテレビとなんでもござれ。新幹線の中でどこまでできるかはともかく、出張のお供になりますね。
一方EeePCはこじゃれた多機能さを追求せずに、文字が打ちやすく視認性がよい、やや大ぶりなサイズです。標準バッテリーで6.9時間の長時間駆動できるという質実剛健マシンになっています。しかし華があるタイプではありません。


で、どちらが良いかというと、机の上のデータを持ち出してお父さんが出張に持って行くならEeePCです。工人舎SR8は何でもできるけれども、ビジネスホテルのデスクでバリバリと仕事をするにはちとつらい。私はド近眼なのであまり問題ありませんが、四十歳を過ぎて老眼が出始めるとそこそこ解像度が高いだけに字が細かすぎて見えない、ということもあります。


工人舎SR8(現行品でいうとSXシリーズでしょうか)はどういう人に合うかというと、たとえば遠くの大学に入学して下宿住まいをする若者(それも文系)のオンリーワンの情報機器、なんて使い方が似合うと思います。TSUTAYAからDVDを借りて来て鑑賞するとか、枕元で深夜テレビを見たりネットを彷徨ったり、ときどきゼミのレジメを書いたり…。字が細かいとかキーボードが小さいなんていうのは若さがあれば慣れます。


EeePCを購入してみて、ちょっと感心したことがあります。マウスがオマケに付いていることとかもそうですが、ACアダプタがコンパクトなこと。
私は今、OFFICE Depot.で買ってきた小物入れに入れていますが、

マチがない袋に入れてもポンポコポンにふくらむことがありません。
一方、工人舎SR8は本体は小さいけれどもACアダプタの携帯性はEeePCほど考えられていません。


袋のふくらみ具合がわかりますでしょうか?これはACアダプタそのものの大きさもありますが、EeePCのアダプタは分割されるコンセント側のケーブルにも結束用マジックテープが付いているので、携帯の際によりまとまり安いのです。この辺はコストをかける部分とアイデアで補う部分のさじ加減がうまいです。


工人舎SR8は安価ながらもエアコン、カーステレオ、オートマチックの豪華装備を備えつつ、エンジン小さい、剛性低いという、僕が若い頃にたくさんあった若者向けの特別仕様車風。EeePCは3気筒エンジンのFF駆動で居住性重視の実用車という感じ。徳大寺さんが○をつけるのはEeePCの方でしょうね。