仮面の男

デアゴスティーニの「刑事コロンボ」もいつしか34巻(巻でいいのかな)まで来まして、楽しみにしていた「仮面の男」が先週発売になりました。


最初に刑事コロンボが始まる時に、好きな何作かを挙げましたが、その中でも特にお気に入りなのがこの「仮面の男」でした。
何が良いって、

  1. 犯人が根っからの悪人で、感情に流されず推理と駆け引きに没頭できること
  2. 写真の加工などを積み上げ、超優秀な犯人とのやり取りがスリリング
  3. 決め手が物的証拠ではなく論理的矛盾の指摘=頭の良い犯人の鼻を明かす、痛快さがあること

また、ピーター・フォークコロンボ振りもこのころがもっとも脂がのっていると思います。
これが「さらば提督」あたりになると、同じことをやり続けることによる息切れが微妙に感じられますし、新シリーズになると明らかにコロンボが年を取り過ぎて、ちょっと切なくなるからです。


年を取ったというと、最近のピーター・フォークアルツハイマーを発症して徘徊しているらしいですね。自分とコロンボの区別がつかなくなって、大きい屋敷を見つけては、「ちょっといいですか」と葉巻を吸いながらチャイムを押してたりするのかしら?それはそれで素敵な気もしますが。