一生もの、なのに2台ある

小悪魔VAIO UXちゃんにはずいぶんと無駄なお金を使ったのですが、最たるものは購入した数々の外付けキーボードです。この日記でも部分的には触れているのですが、一番の出費はHappy Hacking KeyboardことPFU英語配列キーボード、それもProfessionalを買ったこと。
キーボードに2万何千円ですよ、プログラマーでもないのに!
ちょうどその頃、スタパ齋藤氏が各媒体で"Happy Hacking Keyboard"のことをいろいろ書いていて、特に静電容量無接点方式のProfessionalは別物といったような記事があったような気がします。


そして、忘れもしないヨドバシカメラ川崎ルフロン店で現物を触った瞬間に感動してしまい、とうとう買ってしまったのが英語配列・墨(黒)のProfessional2です。私は会社のVersaProVAIOにUSB切り替え機を介して接続して、この2年弱使ってきました。会社支給のVersaProは当然日本語配列キーボードな訳ですが、かわいいVAIOちゃんは英語配列ですから、そっちが優先。VersaProはキーボードドライバを英語キーボード用に入れ直して、だまして使っていたわけです。そのせいでVersaProはたまに外に持ち出す時にはドライバを変更して再起動しないと普通に入力できないという憂き目にあっていました。

"Happy Hacking Keyboard Professional"の使い心地はどうかというと、とても良いです。知り合いにも勧められるかというと、いわゆる普通のPCに同梱されてくるキーボードとは配列が違うので、その辺を理解してもらえるかがポイント。"Happy Hacking Keyboard Professional"はキーの数を最低限にするためか配列が変則で、Fn+Del=BSとか、ファンクションキーや矢印キーがない(Fn+文字キーで代用)など、結構使いながら体で覚えないといけない部分が多いからです。ついには、「このキーボードを使うような人には、キートップの文字なんかいらないよね」と無刻印バージョンを売り出したくらいです。
しかし、そういうとっつきの悪さを補ってあまりある絶品のキータッチ。鞄とキーボードは一度高いのを買っちゃうと元に戻れません。


そして今、VAIO UXがいなくなった後にも、会社の机の上には英語配列の"Happy Hacking Keyboard"が相変わらずそこにある、というチューリップか槇原敬之の歌みたいな状況が現出したわけです。
当然、会社のVersaProには何も知らせずにそのままの環境で使い続けることも可能なんですが、工人舎SRも日本語配列だし、あまりにも不合理(不条理?)です。
そこで改めて日本語キーボードを買うことにして、昨日、まだ雨が残る秋葉原に繰り出しました。
秋葉原はGWにちなんだ人寄せイベントがそこここで開催されていて、大手量販店は軒並み福引き大会をやっていました。なんの由来があるのか知りませんが「よさこいソーラン祭」みたいなことまでやっていました。

余談ですが、私は「よさこいソーラン祭」風イベントは嫌いです。竹の子族一世風靡を足して2で割ったような下品で粗暴で底の浅い文化をわざわざ子どもに刷り込むな、と言いたい。自分の子どもが通う学校が、似たようなことに足を突っ込もうとしたら、PTAとして絶対文句言うと思う(どうせ賛同は得られないだろうが)。余談終はりっ!


そして、またしても高額キーボードを買ってきてしまいました。
いっそ"Happy Hacking Keyboard Professional"に日本語配列があればと思っていたのですが、幸か不幸かこのシリーズには英語配列しか無いので、次善の策としてFILCOのメカニカルキーボードなどを物色していました。ところがソフマップ秋葉原本館でRealforceというブランドのキーボードをさわったら、これがHappy HackingのProfessionalとほぼ同じ感触。値段もテンキーなしのコンパクトタイプで18000円強とご立派。箱をひっくり返して効能書きを見ると、静電容量無接点方式だそうで、打鍵感がしっかりしているのに音は静かでいうことなし*1。しかもHappy Hackingと違って配列がごく普通です。

東プレ NG01B0 REALFORCE91UBK

東プレ NG01B0 REALFORCE91UBK

そんなわけで、今私は一生ものともいえる高額な静電容量無接点式キーボードを2台も所有しているという贅沢をしています。プログラマーでも事務職でもないのに!
でも、北大路魯山人は家庭でも鰹節を削るのには最高級の鉋を使わなければいけない、と言っていますからね。私も今後、どんなPCを買っても(会社から支給されても)、デスクワークはこの2台のうちのどちらかでやっていく所存です(お婿に行くときも持って行く!)。キーボードも営業マンの魂と思えば、これもまた一つの見識である、と誰か言ってくれ!

*1:さっきWikipediaで調べたら、Realforceを作っている東プレという会社がOEMで"Happy Hacking Keyboard Professionalも生産していることが分かって納得。