PC昔話 第7話 富士通 FMV BIBLO LOOX T

全部入りの系譜

私のノートPC購入遍歴、Contura Aero→Mebius→mobio→FIVAというのは、サブノート→フルサイズ→サブノート→サブノートという買い換えの系譜でもありました。私は基本的にサブノート(ミニノート)使いの人なんですね。

パソコンのマルチメディア対応が本格化するにつれ、営業の現場でもPCで一種のプレゼンをする場面も珍しくなくなってきました。私の勤め先はいわゆる中堅どころというやつで、全国ネットで派手なCMを展開するようなことは思いもよらない会社なんですが、ごく希にCM展開をすることがあります。
そんなときはバイヤーに対してこういうCMを2ヶ月やります。という商談をします(滅多にやらないのでやるときは必死にアピールするわけですね)。そのときにCFを動画ファイルとしてPCに取り込んでおき、商談ブースで再生してみせれば話が早いわけです。

少し前までは本社にCMを動画ファイルにする機材(ビデオキャプチャーとか)がなくて、媒体がVHSテープしかないばっかりに、札幌の某スーパー本部に14型のビデオ一体型テレビを担いで行き、15秒スポット2本のプレゼンをして、変に感心されたこともありました。

そんなわけで、CD-ROMに入れた動画ファイルをそこそこの音声で再生できるノートパソコンというのは、多少かさばっても車で動ける営業マンにとってはなかなか使いでがあるアイテムです。

さて、私の通算5代目のノートは、"富士通 BIBLO LOOX T"になりました。
ヨドバシカメラ・マルチメディア仙台で、15ヶ月のヨドバシローンを組んで買いました。
2 スピンドルでありながら多少はコンパクト(A4ファイルサイズのSXGA画面の、縦を半分にした画面になっている)であり、省電力を売りにした CPU・Crusoeを搭載していました。デザインは、斬新と云えば斬新。画面の下に結構大きなスピーカーと動作割当可能なボタンが付いています。その分画面を大きくしてくれよ、とも思いましたが…。パソコンというより、昔のAIWAのラジカセに似てますね。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000925/looxt.jpg
また、発売時期が微妙だったこともあって一応"WindowsXP"へのアップグレード対象品でもありました(プレインストールのOSは評判の悪い"Me"でした)。DVDの再生もできるので、出張中のホテルで映画も見られます。
さらにLOOXシリーズの目玉であるPHS内蔵。私は一時期DDIポケットの顧客だったこともありましたが、当時は既に携帯電話はDoCoMoを使っていました。キャリアが2つになって、出費も2倍になるというリスクもありましたが、出先でも気楽にネットに繋がる便利さを取って購入後に「H"」の契約をして使いました*1
携帯性について云えば、寸法はフルサイズの2スピンドルのノートPCより小さいのですが、厚みがあり、鞄の中で相当に嵩張ります。大きめの鞄に縦に入れれば、寸詰まりになっている分だけスペースができて、そこにACアダプタ等を入れることができます。重いけど。

OS取っ替え引っ替え

WindowsXPが発売されると、富士通からXPが送られてきました(無償だったのか優待販売だったのかは忘れました)。
"Me"はなんか不安定だったので、評判の良いXPを早速インストールしました。OSの載せ換えは面倒くさいのですが、新しモノ好きですし、雑誌等での評判も良かったですから。
XP化された"LOOX T"は、"Me"時代よりも安定感は増しましたが、何をやっても遅くなってしまった感じがしました。タスクマネージャーで見るとXPのシステムではなんの仕事をしていなくても夥しい数のソフト(とは云わないんでしょうね)が常駐して動いています。
今回のVistaの登場の半年くらい前にも"ready for Vista"をうたうXPパソコンが売られていましたが、やはり前のOS用のPCを次世代のOSで使うとストレスがありますね。推奨環境の倍くらいメモリを積んでいないと快適とはいえません。私の"LOOX T"はメモリが128MBだったので、XPの推奨ラインぎりぎりです*2
それで、私は Windows2000アップグレード版を買って来て、1回"Me"に戻してからアップグレードして、Windows2000マシンとして使用しました。今更 "Me"にはどうしても戻りたくなかったものですから…。心配だったのは"Me"および"XP Home Edition"とは系統が違う(なにせ業務用だから)ことによるアプリケーションの互換性ですが、少なくとも仕事で必要なアプリケーションは(全部マイクロソフト製品だし)問題がないので、これが私の"LOOX T"の最終形態になりました。今思い出しましたが、アプリケーション・ボタンは使えなくなったような気がします。でももともと使ってませんでしたからね。

*1:通信費はホントに倍になりました。その後「Air H"」が出たときに、泣きながら「Air H"」の通信カードを買いました。PC本体の変化より、携帯電話の変化の速度の方が速かったことによる齟齬です。

*2:と書いてから富士通の過去の製品のページを見てみましたが、MAX 何MB搭載できるか書いてありませんね。今の感覚では128MBでXPを入れたとは考えにくいので、256MBにしていたと思っていたんですが…。