PC昔話 第5話 CASIO CASSIOPEIA FIVA MPC-102

どう考えても無駄遣いだったPCの第1弾がこちら、CASSIOPEIA FIVAです。CASSIOPEIAはCEベースのCASIOのPDAの名前ですが、PCである"FIVA"としては2代目のモデルです。"iMac"に「インスパイア」されたと思われるファンシーな色遣い。キーボードはブルー系のシースルーで、中の構造がちょっと覗けます。いや〜ん!
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990902/casio.jpg
mobioNXより画面が広く、でもそんなに携帯性が変わらない機種として購入。今は亡きラオックス仙台店で買いました。
CPUはNational Semiconductor Geode(MediaGX)233MHz、メモリ64MB(最大96MB)、HDD6GB。OSはWindows98SEです。
画面がSVGAで、当時としては「小画面ながら高精細」でした。それでも液晶画面がボディいっぱいに配置されないのは、ポインティングデバイスが画面横にあったからです。タッチパッドであり、ジェスチャー機能(パッド上で図形を書くと特定アプリが起動する、などを学習させることができる)もあります。
ま、私は単純に「大画面mobio」として使ったんで、「ジェスチャー」はあまり使わない機能だったんですが。ちなみにそれまで使っていたmobioNX はデータの引っ越しが終わったところで「Yahoo!オークション」に出品し、めでたく北海道の学生さんに落札され、2組のポートリプリケータや特製起動ディスクらとともにお輿入れしました。


mobioが私のところにいたのは約1年間でした。特に嫌いなところもなかったんですが、やはり仮想SVGAに疲れたんですね。モニター、キーボード、ポインティングデバイスといったヒューマン・インターフェイスはやっぱり大事です。我慢して使ううちに体に馴染んでくるものと、いつまでたっても好きになれないものがあって、私の場合、画面解像度が低いとだめみたいです(物理的に狭いのは平気で、細かい表示は大好き。画素数が少ないのが嫌いなようです)。


さて、FIVAですが、変わったスペックにもかかわらず結構気に入って使いました。CPUがインテルではないんで、互換性の問題で一部のソフトが使えない (音楽のシーケンサーソフトを入れたら動かなかった)など多少の不便はありましたが、ビジネスユースには支障がありませんでした。私もこの頃はもう、タッチタイピングもマスターしていましたが、キーピッチもちょうど良く(mobioでもちゃんと打ててましたから)、タッチパッドホームポジションから右手中指を伸ばして操作するというやり方で文章もバチバチ打てました。


真っ白い筐体は往年の太田裕美のピアノみたいで、30代の男性サラリーマンの持ち物としてはちょっと恥ずかしいですが、PCっぽくなくてきれいなので、それはそれで良しと思っていました(タバコの灰が飛ぶと汚れが目立つのが難点でしたが)。久しぶりに写真を検索してみましたが、今見ても結構萌えますね。