懐かしのPC話

ちょっと更新が滞っていましたが仕事はちゃんとしていまして、昨日は幕張のFOODEXに行き、今日は久しぶりに昔住んでいた(4歳〜中学2年まで)川崎市宮前区に行ってきました。宮崎台の駅も着々ときれいになっていますね(トイレだけはいただけないが)。


今日は特記事項もあまりないので、"Window Vista"発売記念(無理矢理な上に時期も中途半端ですが)として、私のPC遍歴などの話をいたしましょう。


以前、PalmOS機に関しては、購入した製品全種類のインプレッションを書きましたが、実はパソコンもそこそこ購入しており、現在の"VAIO type U"に至るまでの道程を、振り返ろうという趣向です。
というわけで、第1回と行きたいんですが、その前に自腹で購入する以前に出会った会社のPCの話を書きましょう。


記憶が定かでないので、Googleで探し当てた@関西人さんのホームページを参考にしていますが、会社に初めて導入されたパソコンは98NOTEことNEC PC-9801NSだったんじゃないかと思います。
http://www.eonet.ne.jp/~building-pc/pc/PC-9801NS.jpg
20MBのHDDと3.5インチFDDを内蔵し、OSはHDDから立ち上がるMS-DOS ver.3.x。アプリケーションはワープロが"一太郎dush"、表計算が"MultiPlan"、データベースに"桐"が入っていました。私も含め、営業で"桐"を使いこなせた人はいなかったと思います。


おそらく1990年か91年のことだったのではないでしょうか、当時の専務に、「これからは営業もパソコンがいるだろう。試しに2台導入するから、使いたい者は名乗り出なさい」と云われてその場で手を挙げたのが、何を隠そう、ときどきここにコメントをくれる現システム室長氏と私でした。
そして、我々二人がパソコンをそれなりに使いこなしたので、やがて各課に1台となり、2人に1台となり、最終的には各自1台のパソコンが貸与される環境になっていきました。


当時はもちろんスタンドアロンで、データはすべてフロッピーに入れていました。作業が終わるたびにB:\+半角8文字以内の名前をつけて保存。"MultiPlan"は表計算ソフトですが、まだ複数シートを扱うことが出来ず、シート1枚ごとに名前をつけて保存し、シートを跨いだ集計をする時は「連結」というコマンドを使います。年度末の予算作成の時は、シートを数十枚作り、連結をするのですが、シートが大きくてフロッピーに8枚しか入らず、しかも当時の非力なPCで計算させると8枚のシートの合算に40分くらいかかるのです。そして8枚分の合計をさらに何度か集計してやっと課の予算表が出来上がります(今思うと、4chのカセットでコーラスを何本も入れたデモテープを作るために、ピンポン録音をしていたのと似ていますね)。
そのころは「予算とりまとめの日は徹夜」というのがいつか常識になっていました。しかもフロッピーディスクに起因するエラーも頻発しました。機械に向かって、おだて、なだめ、すかして「お願いだから最後まで計算してね」と祈りつつEnterキーを叩き、仮眠するということをよくやっていました。


その後、零細営業所の所長として静岡にいた時は、職権を乱用して98NOTEの乏しいHDDにコルグの音源セットに同梱されていた作曲ソフト"Tool de Music Lite"をこっそりインストールし、休みの日に作曲をしていたのも懐かしい思い出です。
そして、これ以上の職権乱用はまずいだろう、と自重していよいよ自腹でパソコンを買う日が来たわけです。(この項、不定期につづく)