物理学であり哲学であるか

僕の中学時代の恩師(以前、この日記にも登場しました)はキリスト教徒で、定年後は教会に属して講師のようなことをしていらっしゃいます。
ときどき連絡をしてきてくれて、キリスト教へのお誘いなどもいただくんですが、もはや私のねじ曲がった性根では素直に神を求めることもできず、常にやんわりとお断りしています。


さて、そんな私が聖書の代わりに読むのが、科学本なんですが、久々のヒットがこちら。

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)

著者の橋元淳一郎氏は素人向けの相対性理論の本なんかを書いている人ですが、最新物理学と哲学的な話をうまくつなげて、読みやすくかつ骨太なお話が展開されています。


なまじSF小説量子力学の入門書などを読みかじって、「それじゃあ、さっき角を左に曲がった俺は誰なんだ?」と自我が崩壊しそうになったりした人は、頭を整理するのにとっても良いと思います(ってお前だろ!てか?)。


これを読むと、現代物理学は相当良い所までいっていて、もう少し(その少しが永遠かもしれないが)経つと宇宙の神秘を解き明かし、僕らはスターチャイルドになるのかもしれないなぁ、とちょっと思いましたです。はい。