今度は文春に!

おじさん向け週刊誌に進出し、その勢いとどまることない今井舞(あ、それ風の文章になってしまった)。先週からは最大手の週刊文春にも登場しています。今週号にも出てましたから、2週連続か?
少なくとも現段階では二大週刊誌に重用されるような才能とは思えませんが、やっぱり顔がかわいかったりするんでしょうか?


文春では、週刊朝日のように何ページももらっているわけではありませんが、ひとつのタイトルに沿って複数のコラムニスト(辛酸なめ子とか、さかもと未明とか)に混じって1ページ分くらいの人物評を書いています。


今日の研究課題は週刊文春11月30日号161p。
「オピニオンワイド 女が嫌いな女」の中で安めぐみを遡上に乗せ「オヤジ殺し安めぐみリリー・フランキーの小判鮫」という題で約1ページ書いています(今週号の内容は、忘れてしまいました)。
主旨としては、「下世話なグラビアアイドルだった安めぐみが、最近はNHKの文化人枠にまで入り込んでいるのは、当代随一の人気文化人リリー・フランキーのお気に入りだからであるが、それが目に余る」ということらしい。


今井さんは、着眼点と論法が平凡なので(←メジャーな感性って言えよ!)、素人との差別化をレトリックに凝ることによって行い、自分の文章の商品性を上げようとします。それは彼女なりのプロ意識なんだと思うんですが、ちょっと気の利いた言い回しを考え付くと、それを使うためにわざと世の中の現実から目をそらし、自分の解釈で作った世界の中で話を展開してしまうという、プロのコラムニストとしての欠点があります。

この回から引用すると

(前略)安めぐみである。
 最近、いろんなところに登場し、理由も知らされないまま、いつの間にやら人気者扱い。「人気急上昇」の急の部分を強調することで、より「人気」の部分がごまかされている感じだ。

って、それはお前だろ!と思うんですが。


それはさておき、この『急の部分を強調することで、より「人気」の部分がごまかされている感じだ』の言い回し、以前週刊朝日に書いていた松浦亜弥に関する記述と同じで、面白いもって行き方だけど、事実を曲げすぎじゃない?と思う。


バラエティ・タレントは浸透はするけれど上昇するものではないのでは?「人気『急』上昇」って誰が言ってるんですかね?
また、安めぐみがすがりつくとされるリリー・フランキーの大物振りを誇張したいがあまり『ある意味、キムタク以上の人気者である彼』なんて流れの中で書き飛ばしているが、そこまでの世論形成はされてないでしょう。「ある意味」ってつけりゃオールマイティ、そんな感性で文章を書いちゃだめでしょ(低レベルの売文稼業で生きていく、と自分で決めているのならそれも仕事上の知恵なのでしょうが)。それに文筆業者の人気度を表すのに木村拓哉を引き合いに出すセンスも、ちょっと可笑しい。
今のままでは山手線の中で女子高生が喋っている内容と大差ありません。


もし、今井舞さんがこの手の文章で生きていくのなら、まずはオリジナルの着眼点とプロの分析力を磨いてほしい。それがあれば強引なレトリックで(まず)自分を納得させなくても鋭い批評はできると思うが。消しゴムに似顔絵を彫るつもりでちゃんとテレビに正対するべきだと思います。「ある意味」21世紀のナンシー関である今井舞さんをおじさんは温かく見守っているよw