信長の棺

昨日は沼津で泊まっていた上に会合があったので、久々にビデオの留守録などしてみました。"TOSHIBA RD-17V1"は私の留守中もしっかり仕事をして、日曜洋画劇場枠で放映された「信長の棺」を録画しておいてくれました。
今、会社から帰ってCM早送りで見終わりました。
これ、原作の本は去年評判になっており、当時の小泉首相が「面白かった」と言ってそれが記事になったりしていました。


これも歴史ミステリの系統で、「ダ・ヴィンチ・コード」等と同じジャンルに分類できると思いますが、現代の人間が出て来て追いかけるのではなく、あくまでも歴史小説として書かれている所が違います。その意味では高木彬光が神津恭介を主人公にして現代から歴史の謎を解き明かそうとするシリーズとはちょっと違ったアプローチになっています。


優劣はつけられませんが、歴史小説にした方が最後のごまかしがきくんじゃないかなぁ、とは思いますね。現代の主人公が歴史を解き明かそうとすると、とりあえず検証可能な証拠の積み上げが必要ですから。「信長の棺」では(原作は読んでないので知りませんが)、謎を追ったのも結論を出したのも当時の人物である主人公であり、その結論について作者は比較的安全な位置にいることができる、と私は思います。

信長の棺

信長の棺