さよなら絶望先生

久米田康治のことは以前書いたと思って、過去ログを自分で検索してみましたが、載っていませんでした。どこかで「かってに改蔵」最終回の話を書いたような気がしたんですが…。
4年ほど前に、仕事がらみの情報が載っていたので久しぶりに買った「少年サンデー」に、登場人物の見分けがつかないアニメ風の画でマニアックなギャグを展開する怪作ぶりが気になって、アマゾンで当時十巻ほど発売されていた単行本を大人買い。その後は新刊が出るたびに購入し、全巻揃えました。
かってに改蔵」がほぼ天寿を全うする感じで終了した後、会社の帰りに大井町洋食店で「サンデー」を読んでいても、久米田康治の次回作は出てきませんでした。どうしているのかと思っていたら、なんか「少年マガジン」で新しいのをやってたんですね。てことは、今「少年マガジン」を読むと「さよなら絶望先生」と「魁!!クロマティ高校」が2本立てで読めるということ?日本一のギャグマンガ雑誌じゃん!

でも、小父さんには「少年マガジン」を読む機会がないので、単行本第1集を買ってきました。

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

やってることはほとんど「改蔵」と同じですが、「改蔵」の途中から作者本人が意識し始めたらしい太宰治風の、すぐに死んじゃう日本の文学者のにおいを前面に出しています。
作中の人物も病んでいて、描いてる作者はもっと病んでいる、という久米田康治ワールドがパターンとして確立したようです。それにしても主人公の名前が糸色望、というベタさは、島本和彦の「不屈闘志」に匹敵するなぁ。島本和彦の「炎のマンガ家」に対抗して、なにか称号を与えたいですね。