変わる先にあるものは?

今日昨日、テニスに行く前に相撲中継を見ていたら、ゲストにデーモン小暮閣下が来ていました。デーモン閣下語る語る!メインの解説は元貴ノ浪なんですが、ほとんどデーモン閣下のひとり舞台!貴ノ浪は相槌を打つ係になっていました。
デーモン閣下の見巧者ぶりはそりゃたいしたもので、技術面から精神面までほぼ的確と思われる意見を述べておりました。
今まで、相撲の解説というと力士出身者しかおらず、たまにNHKを定年になった杉山さんが語るくらいで、デーモン閣下のような単なる相撲ファンが放送媒体で相撲に対してほぼフリーで意見を云うのを見聞きした記憶がないので、なかなか新鮮でした。
これは、例えば野球だと20年くらい前に草野進の野球評論というものが、それまでの元選手の解説と違うものとして一部の注目を集めました。また、その前の村松友視のプロレス本などもありました。要はエンターテインメントとして提供されるスポーツは、やったことない人間でも公の場で批評してよいという、その流れが大相撲にもようやくやって来たということかと思います(この辺はもっと細かいことを書かないといけないんですが、あえて大雑把に書いときますが)。
ただし、その後20数年経ってプロ野球が良くなっているか?プロレスは?と思うとデーモン閣下の提言や、内舘牧子のお叱りが大相撲の将来を救うのかどうかは良く分かりません。それでも何物に限らず変わらないと残れないのが今の世の中だし、延命手段の一つとしてこうした比較的若手の文化人の力を借りるべきだろうと思います。