その続きの話

高橋尚子は岐阜出身だそうなので、名古屋弁と決めつけるのは荒っぽいかも知れませんけど、だいたい愛知・岐阜・静岡・山梨あたりの人は、典型的な単語(「ずら」とか「だがや」とか「えびふりゃあ」とか)さえ言わなければ、自分は別に訛ってないと思っているんじゃないかと思います。

関西人はイントネーションが全く違うし、東北の人も地元ではまったく違う言葉を話しているので、標準語を使う時はかなり意識して話してると思います。だからこういう人達が気をつけて喋っていると、どこの出身か意外と分かりません。

ところが、さっき上げた愛知・岐阜・静岡・山梨あたりの人はその辺のスイッチの切り替えが曖昧みたいで、意外と出身地がバレやすいから気をつけよう(別にバレてもひどい目に会うわけじゃないけどね、たぶん)!

例えば、「食べる」とか「できる」とか言うときに、東京人はほぼ平板でやや2文字目の「べ」、「き」の音が高くなるんですが、静岡の人は1文字目の「た(で)」から順番に下がって行きます。ドラムセットのタムを3つ並べて高い方から順番に叩いたような感じ。
ジュビロの中山のインタビューを思い浮かべるとよく分かります。愛知でも三河方面はこの傾向がありそう。

で、高橋尚子など尾張・美濃方面の人は「〜しているんです」「いるんだよ」とかいうときの、「いる」のところに変なアクセントが来ます。
最近放送がありませんが、「BSマンガ夜話」を見ていると、東京に既に30年くらい住んでると思われるいしかわじゅん(愛知県豊田市出身、だそうだ)が、今でもこの「いるんだよ」を連発します。多分、このイントネーションが名古屋弁(彼の場合は三河弁か)であるという自覚をしたことがないのではないでしょうか?
関西人の岡田斗司夫は、ゲストが関西人だと引きずられて関西弁になりますが、そうでないときはほぼ無国籍(?)な標準語なので、対比すると面白いです。