自民圧勝で衆院選終了

えー、ホント?と、連日の世論調査を見ながらも、そんなことないだろうと思っていたが、自民・公明で2/3もとってしまった衆院選でした。私の勘も衰えたものです。絶対、結果は玉虫色になる、とふんでいたんだけどなあ…。小選挙区制というものを分かっていなかったということですね。
今回の選挙は、一言で言うと、
「殺されたって行くとこまでいくぜみんな、OK?」って小泉が煽ったら、
国民が「イエーイ!」って総立ちで拍手したってことでしょ?
小泉さんの"X JAPAN"好きも生きたってもんだ…。

何はともあれ細川政権時代に大騒ぎして作った小選挙区制が、10年経ってついに本格的に機能し始めました。過去の中選挙区制では勝った負けたといってもそんなに大した差がつかなかったので、投票する方も自分の1票で政治が変わるなんていうリアルな感覚はなかったのですが、小選挙区制ではちょっと風が吹くと一方が2/3もとってしまうということが、国民にもよく分かったと思う。
こうなったら、与党には頑張って極端な路線を走って見せて欲しいと思う。郵政はじめ特殊法人やらなんとか法人を軒並み民営化し、消費税率を上げ、イラクで戦い、次回の参院選では憲法改正を打ち出してみせるくらいに。政権を選択するというのはこういうことだ、と教えてもらいたいものです。

前にも書きましたが、郵政民営化反対勢力を切ったことで、自民党は「小さな政府」を目指す保守政党としての純度が増しました(実際にどうなるかは知りませんが、イメージとして)。
民主党は、「しがらみがない」とアピールしていましたが、純度が上がって過激になった自民党に比べると、「寄せ集め&労組頼み」から脱皮し切れていないことで、イメージが弱くなってしまいました。ひょっとしたら小沢一郎の戦術(組織の締め上げで票を出す)の賞味期限が切れて、小泉の無党派取り込みの新戦術に負けた、のかもしれません。ま、小沢一郎がどれだけ今回の選挙で動いていたのか、なんにもしてないのか、も知りませんけど。

民主党はここが頑張りどころ。
小選挙区制で負けるときはこんなものなのだと考え、自棄にならずに次回の選挙で全選挙区に候補者を揃えるということをしなければなりません。