最近シグマリオンの話を書かないのは

最近、シグマリオンの話から遠ざかっていますが、使っていないのではなくて、ちょうど安定期に入っているからです。現在の使い方は、本体メモリ上のマイドキュメントに常に参照する必要がある日々の売上進捗表やら在庫表を入れ、緊急性はないけど出先で参照しそうな文書やら価格表やらをSDカード上に入れ、1日1度会社の机の上にあるレッツノートと同期させています。PIMデータも一応同期させていますが、これは非常用で、出先でのPIMデータの参照や変更は702NKで行っています。
Palmではできることがシグマリオン+702NKのコンビではできなかったりもするのですが、まあ贅沢言わなければなんとかなるかな、という感じです。このコンビでいちばん不便なのは、どこの会社の人かは分かるけど、名前を忘れてしまった人を横断検索で社名や住所から引っ張ってこれないことです。
最近の情勢で、お客さんがどんどん統合して大きな組織になっているので、同じ社名でも部署や支社・支店などが広域になっていますから、シグマリオンのアドレス帳で、社名で検索をかけてもいたずらに大量の名前が出てくるだけで、知りたい人の名前が全然絞り込めません。部署名や住所は検索対象になっていないようなので、そこまでであきらめて終わりです。
702NKの電話帳も、すべての情報は持っているはずなのに、検索機能がありません。私みたいに、営業職のくせに人の顔と名前を片っ端から忘れていくような頭の持ち主は、こうした情報ツールで武装するしかないと思って、ここまでデジタル・ガジェットに投資してきたのに、本末転倒になっています。
それでも今、Palmに戻らずにシグマリオン702NKでがんばっているのは、シグマリオンのキーボードが使えるから、というのがいちばんの理由です。もともとノートパソコンでも、いわゆるサブ・ノート系(NEC Mobioとか)を好きで使ってきたので、シグマリオンのキーボードなら苦にすることなく、タッチタイプで延々と文章を打つことができます。得意先との長い打ち合わせでも、その場で議事録がとれますし、会社に戻ってからパソコンで整形すればすぐに報告書になります。また、商談中のちょっとした実績表の参照程度であればパソコンまで持ち出さなくても十分です。Clieはマルチメディアに強く、さっきの検索の使いやすさやPIMの参照・編集のスピードなど、美点がたくさんあるのですが、エクセルの表を見るには画面が小さいことと、オフィシャルな場に取り出すのはちょっと恥ずかしいデザインなのが玉に瑕。シグマリオンだと小さくてもビジネス用ツールに見えるじゃないですか。
相変わらず愛着はもてないんですが、使っている。ビジネス・ツールってのはそれでいいんでしょうかねえ。

ところで、この話をアップしようと思ってついでにネットをふらふらしていたら、章仁さんという人の"pocketbook"というブログを見つけました。
http://easyrider.air-nifty.com/pocketbook/
営業マンが使うPDA(及び手帳)についての充実した内容です。こりゃすごい。