Palmマシン回顧録5 ClieN700C

Clie700C

この頃は、Palmにおける高度成長期であったのでしょう。先日の私の購買行動のように、TH55よりも1年前から売ってたUX50の方がいいじゃん、などという事態は発生せず、新しい機種は必ず古い機種を大幅に凌駕する機能を持って現れました。
例えば、このClieN700Cの場合、旧モデル(S500C)に対して「ハイレゾ画面で表示する情報量がほぼ4倍」「ヘッドホンを刺せばメモリースティックウォークマンに」「透過型液晶とバックライトで鮮明なカラー表示」などです。
そりゃ買うでしょう?はい、買いました。
厚みはS500Cから更に増し、スーツの内ポケットに入れれば盛大に型くずれを起こし、リモコン付きヘッドホンも持ち歩くとなると、セカンドバックが必須です。電池の消耗も早くなり、充電のためにクレードルのお世話になる頻度が、白黒時代とは全く変わってしまったものでした。
念のためS500Cは手放さず、いつでも戻れるようにはしていましたが、表示が見やすい、音楽が聴ける、という2点が後戻りをさせなかったのです。
しかし、大きい(分厚い)、重いという欠点は、まだまだPDAとしての進歩の余地が大きく残されている証拠であり、この後もしばらくは新製品の発表とそれに喚起されての買い替えを繰り返したわけです。