選挙が終って
まあ、昨日はそれなりに興奮しましたね。次々と報じられる自民党大物政治家の落選、そして民主党が単独で安定過半数を越える300議席超。
1994年以来の非自民政権ができることになります。
ネット上のつぶやきや、実際に同僚からも聞いたけれど「これからどうなっちゃうんだろう」と心配そうにしている人(だいたい30代)が見受けられました。
「どうなっちゃうんだろう」で言えば、前回の小泉自民党が300議席取ったときも「どうなっちゃうんだろう」だったんですけどね。
私の周りの「どうなっちゃうんだろう」を聞いた範囲で分析すると、中身は以下の通り。
- ちょっと勝たせ過ぎじゃないの?
- 民主党に政権運営なんて出来るの?
- 民主党政権になったら経済が冷え込むんじゃないの?
- アメリカとの関係が悪くなるんじゃないの?
- 中国に良いようにやられちゃうんじゃないの?
- ばらまき財政で国家を破綻させちゃうんじゃないの?
私は別にそれに反論する義理はないんで、ちょっと話をずらしますが、「勝たせ過ぎじゃないの」についてはあまり気にしなくて良い、というかしかたがないと思います。
1993年からの非自民政権で全ての課題を吹っ飛ばして「政治改革」で小選挙区制を選んだ時から、こういう仕組みになっていたのですから。ここ2回の選挙がそうだった様に、結果が右から左に大きく振れるように設計されているのだから、いちいち驚かない方が良いと思う。
今後も自民党と民主党がそれなりに力を維持して、各選挙区にくまなく候補者を立てることができれば、次回以降も大勝&大敗の選挙が続くのではないかと思います。「だから中選挙区制に戻そう」という人も増えるでしょうね。私は私たち日本人のお勉強のためにも、もうしばらくこのルールでやってみた方が良いと思いますが(比例も残しましょう。少数政党を壊滅させるのは怖い気がするので)。
まあ、それにしても我が国の一票の投票先を決めるとき難しいのは、各党の理念の部分が良く分からないところ。
善かれ悪しかれ「民間で出来るものは民間で」と言った小泉首相はかなり純度の高い「小さな政府」論者で、それに賛成なのか、反対なのかで判断すれば良かった。でも、今回の選挙ではそうして勝った政党の党首が「中福祉中負担」とか言ってる。その辺のわけの分からなさをもういっぺん整理してくれないだろうか?
あたりで4つくらいに整理してもらいたい。民主党が左派というが、こと安全保障に関しては自民党の一部より過激な人もいるし、「大きな政府」論者ばかりでも無さそうです。
(また、機会があればこういう話も書きましょう)