人身事故は勘弁して欲しい

早めに会社を出たのに人身事故の影響で電車が停まっており、20分遅れの京浜東北線に乗って帰ってきました。
浜松町辺りで完全に通勤ラッシュ状態になって、大井町までは通路に立つ人も4列くらいになってじっと我慢しながら帰ってきました。田町から乗ってきたオッサンが下半身から背後に迫ってくるので気持ち悪いこと甚だしかったです。


さて、今朝もつい習慣で週刊朝日を買って電車に乗ってしまいましたが、最近は斜めに読むことが多くて、そろそろ買わなくなってしまうかもしれません。


そうそう、週刊朝日でもドラマ批評をやっていましたよ。

最近、週刊朝日は今井舞の使用頻度が減っているので、書いているのは丸山タケシというコラムニストの人。注意して読んだことは無いけれど名前はどこかで聞いたことがある。プロフィールが書いてあって1974年生まれだそうで、オッサン向け週刊誌にオッサンっぽい文章を書いているので私より年上なんだろうと思っていました。意外。


で、年を見てから言うのもなんですが、この人もことTVの話を書いている範囲ではナンシー関チルドレンであり、先週の文春での今井舞と同じです。だから文章の前半は今井舞と同様、「キムタク年取った」だし、「貧乏くじ女優・加藤あい」という決めつけなど、強引なレッテルの貼りかたもほぼ同じ。
ただ男の性で最後にそれらしい結論を書かなきゃいけないという観念があるのか、「訴えるものの無いドラマでは人の心は動かない」とまとめています。


さて、こうした21世紀のナンシー(…)たちが揃って指摘する「キムタク年取った」はそりゃ真実なんだろうけれど、芸能界の成功者っていうのは昔から長く同じことをさせてもらえるってことなんだから仕方ないんじゃなかろうか?
別に今のTVの作り手を擁護するつもりは全然ないけれど、地デジTVが普及すると、誰に限らずTVの中の人の外見上のアラはどんどん見えるようになる。私のチープな環境ではそれほどではないけど、家電店で高級モデルを見ていると、見たくないものがみんな映っています。
額に浮かぶ汗、脂。ドーランで隠せない肌の荒れ、ニキビ痕。しみ、しわ、頭髪から透ける地肌。さらには顔の皮膚の質から感じる年齢と毛髪の質から受ける年齢の不一致等…。


しかし商業的成功を担保するために今後もTV番組が今と同様のスターシステムで支えられるとしたら、固定した人気スターはこれからも何年も同じ役割を要求されるでしょう。一方、彼ら彼女らも生きていれば年を取る。
結局、昔ながらの舞台芸能がそうであるように、娯楽作品の世界では30歳の学生服と40歳のセーラー服がおずおずとファーストキスをするようなものになるのも仕方ないと思う(今の千葉県知事さんが40年前にやっていたのも誤差はもう少し小さいけどそのようなモノだったし)。
もちろん、「これほどの伝達手段があってなんでいつまでもそんな表現しか出来ないんだあああ!」とリアリティを追求する才能が出てくるのは全く構わないけれど(多分スポンサーが付かないし、TVの表現も悪い意味で伝統芸能化してるみたいだから、実際にそういう人がいたら苦労しそうですが)、全部そうなってもちょっと困るでしょ、特に御飯時の番組とか…。


そして高解像度によって伝えられるリアリティは、もっぱら山や滝や野生動物がただ映っている(できれば生中継)という番組でのみ生かされるのでは(それはそれで良い画像再生機を揃えれば面白いコンテンツだ)?