伝説のプロ野球選手に会いに行く

先日、音楽のことを調べようと思ってアマゾンのリンクを辿っていたら、こんな本が出てきました。

伝説のプロ野球選手に会いに行く

伝説のプロ野球選手に会いに行く

なんか引かれるものがあって、そのままクリックして買いました。出版元が白夜書房で、雑誌「野球小僧」の連載を増補改訂して一冊にまとめたものだそうです。「伝説」的存在である昔のプロ野球選手のうち、生きてお話が聞ける人に、往時を知らない私と同年代の作者が会いに行くという本になっています。
巻末の解説代わりに筆者と大滝詠一プロ野球談義が収録されているのも魅力です。


稲尾、中西、金田、杉下というビッグネームに混じって、関根潤三を取り上げているのも好感が持てます。関根さんって、今となっては(というか45歳の私が子どもの頃から)人の好いおじいさんにしか見えませんが、Wikipediaなどで通算成績を見ると、投手で通算65勝(1シーズンで16勝の年もある)、打者で1000本安打、3割打者という、イチロー的天才肌の選手だったことがわかります。解説でも、下手な選手に対しては取りつく島もないような切り捨て方するもんなあ。
関根さんの他にも、西本幸男さんなど、負けて画になる男の話も読めて面白いです。