iPhoneで覗くクラウドコンピューティングの世界

いつぞやEeePCをネタに、クラウドコンピューティングの話を書きましたが、iPhoneで動作するアプリケーションには、クラウドコンピューティング的なソフトが多いです。


メールも全部取り込むわけではなく、リストをタップしてから中身をサーバーに読みに行きますし、「連絡先」や「カレンダー」は本体にもデータはありますが、台帳はMobileMe上にあります(これについては設定次第ですが、私は苦労しながらもあえてMobileMeを使っています。その使い勝手については改めて書きたいと思います)。

また、「マップ」も地図がiPhoneに入っているのではなく、"Google Map"を参照しています。だから、電波が無いところではマップは見られません。


後から入れたアプリケーションはどうでしょう?
"TODO"はスタンドアロンで使うことも出来ますが、"Remember The Milk"などのサービスと連携した方が快適です.
"Evernote"も全てのアイテムをネット上に保管します。
"Midomi"は当然鼻歌をアップロードして、ホスト側で似た曲を表示します。
電車の乗り換えを調べる"駅探エクスプレス"も駅名のデータはアプリケーションに内蔵されているみたいですが、これもネット上のホストから結果をもらっているようです。


Palmなどのアプリケーションと根本的に違うのは、通信手段をもっているからデータ自体を本体に保存する必要は無い、という割り切りです。常に教科書とノートを持ち込みで試験を受けているような感じか?
このやり方が優れているところは、特に「マップ」など、データが膨大でかつ日々細部に変更があるものも常に最新版を参照できるところでしょう。
要は、汎用にしろ専用にしろ、なにかブラウザで表示できる情報であれば、なんでも手元で確認できるはず…。


するとひとつの希望が見えてきます。
PDAスマートフォン表計算ワープロソフトのデータを表示・編集するにはお金もかかるし使いづらいし、という経験を長年してきましたが、
Safariだったら"Google Document"が使えるんじゃない?」ってこと。


今のところ"Microsoft Office for iPhone"や"Open Office organizer for iPhone"というものはありませんけれど、"Safari"で"Google Document"にアクセスすれば、アプリケーションいらないじゃん!と思ったんです。


やってみました。


データの閲覧はできます。
しかし、編集ができませんでしたorz


パソコンのブラウザで"Google Document"のところに行くと、上段にずらりと操作メニューが並ぶんですが、iPhoneのブラウザではメイン画面のデータを開けるだけで、操作パネルは表示できませんでした。


惜しい、もうちょっとです。
"Safari"がアップデートするか、あるいは"Firefox for iPhone"などがリリースされれば、ひょっとしてできるようになるかしら?