ずんちゃちゃカメラ節

角度によっては地平線が見えそうな新潟平野や濃尾平野と違って、関東平野は名前ほど平らかどうか、かなり怪しい土地柄です。
今日は、川崎市内の田園都市線沿線に仕事で行ってきましたが、そこがまあ坂が急で、マンション4階分の階段を上って、その後も坂道が延々と続く得意先の店舗に、サンプルを担いで行ってきましたが、息が切れました。おもてから見たら1階だと思ったマンションの部屋が実は裏から見ると3階だった、みたいな建物が建ち並ぶ中で仕事をして、帰り道に本屋によりました。


会社までの小一時間、電車で読む本は無いかなと思ったら、ちょっと気になるカメラの本を見つけました。

ずんちゃちゃカメラ節 (えい文庫 165)

ずんちゃちゃカメラ節 (えい文庫 165)

シャープの電子辞書に載ってない漢字の名前・耷(えい、と読むらしい)出版社から出ている「ずんちゃちゃカメラ節(著:蜂谷秀人)」という文庫サイズの本です。


買った理由は、PETRIのカメラの話が載っていたからです。私の父はこれといった趣味のない人ですが、私が子どもの頃はカメラに凝っていました。アサヒカメラのバックナンバーが捨てずに取ってあったり、「なんとか写真の撮り方」みたいな本も結構持っていました。
その父の愛用のカメラがPETRIの一眼レフでした。
シャッタースピードは最高1/500。レリーズボタンがレンズの右側、ボディ前部にある独特のカメラです。父は135mmの望遠レンズとストロボ、露出計なんかも揃えていました。後に私が中学生になってからは、特にねだった覚えもないのにNikonのFT2を買ってくれました。それから数年のうちにシグマ製85-200mmズームレンズやオートストロボなんかも揃えてくれたせいで、高校時代の私は修学旅行に行っても写真係で、自分はほとんど写ってないような存在になってしまったのですが、おそらく半分は父が私をダシににして、カメラ道具を買っていたのだと思います。


それでちょっと前に御徒町で中古カメラを買って、父に与えたりしてみたんですが、私と同じでマイブームが去るとどうでも良くなってしまう性格なのか、あまり喜んでくれませんでした。いっそライカとかだったら反応が違ったのかなあ…(って、過去形で書きましたが、かろうじて本人は生きています)。


と、カメラに思いを来したところで、帰り道にお作品風写真を705NKで撮ってみました。

705NKの風景写真は微妙にレトロな味がありませんか?