タバコの話

あー、だんだん老作家のエッセイみたいな題材が多くなって来ました。新しいガジェットを買えば良いんですが、705NKを持っているとデジカメも要らないし…。逆にこないだ興味があると書いた、X02HTなんかに代えちゃったら(まだ発売になってませんが)、カメラはどうしよう(X02HTにも付いてるんですが画素数705NKの6掛けに退歩)、と心配になります。


さて、私は大学4年の時にRのつくファミレスでバイトをしている時に、休憩時間にやることがなくて煙草を覚えてしまい、さらにやたら勤務時間の長い会社に就職してしまったおかげで、運転中の眠気防止&内勤時の集中力維持を言い訳にしてタバコを吸いながら仕事をしていたら、すっかりヘビースモーカーになってしまいました。今でも1日に30〜40本のタバコを吸います。
たまたま社内も得意先も今時珍しいくらい喫煙率の高いことろだったので、それほど肩身の狭い思いもしなかったのですが、いよいよ禁煙する人が増えて来ました。おまけに最近は事務所も禁煙、駅も禁煙、道路も禁煙。コンビニの店先の灰皿も撤去されています。タバコを吸った方がストレスになりそうな世の中なんですが、それでも差し引きすると吸わないストレスの方が大きいような気がして、止めようとしていません。

食品会社に勤めている以上、味に敏感であるためにはタバコは論外なんでしょうね。「美味しんぼ」の山岡さんによると、タバコを吸う人の舌の味蕾は平板になってしまって、味に対する感覚が麻痺しているんだそうです。


そこで素朴な疑問。
JTの研究所にはおそらく「テイスター」がいると思うんですが、タバコのテイスターの舌は敏感なんでしょうか?麻痺してるんでしょうか?


タバコを吸わなければタバコのテイスティングはできませんが、タバコを吸うと味が分からなくなります。料理人や、香水のブレンダー(って言うのかな?)として一流になるには長年にわたる熟練がいると思いますが、タバコのテイスターは熟練する前に味覚がバカになってしまうわけですよね。でも、JTには絶対に主任テイスター(部長あるいは役員クラス)みたいな人がいて、「ふーっ。よし、このブレンドで行こう!」とか言ってると思うんですよねー。この人はタバコの味を分かってるんでしょうか、分かってないんでしょうか?


これって、「シュレーディンガーの猫」に匹敵する思考実験だと思う、んですが…。