仕事納め

2006年の仕事が昨日で終わりました。弊社はしがない中小企業ですが、日本を支えるエリート公務員の皆様と同じ日に仕事納めをさせていただきました。今日からは運送店が集荷に来てくれなくなるので、製造業者としては手も足もでないんですけどね。


さて、年末の忙しい中でしたが、本だけは買っていて、最近読んだのは、こちら。

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

先日、文庫化されて今本屋にたくさん並んでいます。久々の純文学(芥川賞作家が書いたんだから純文学なんでしょう)。途中で「このペースであと半分あるのか」と先行き不安になりましたが、気がつくと読み終わっていました。面白かったです。


純文学といえば、最近また中公文庫で何度目かの庄司薫の新装版が出ていますね。大きい書店では「狼なんかこわくない」が平積みされています。

狼なんかこわくない (中公文庫)

狼なんかこわくない (中公文庫)

庄司薫は私の日本語(書き言葉)の先生だと思っていて、中学時代に出ていた物は全部読みました。薫クン四部作の舞台となる1969年には、私は子ども(というか幼児)だったので、リアルな風俗は読み取れませんでしたが、18歳の少年が大人になっていく過程で見るもの、出会うもの、考えることは時代に関係なく変わらないということが良く分かります。内容は中学生には難しいんですが、元祖饒舌体は敷居が低く、分からないなりにも最後まで読めるところが素晴らしい。その後も何遍か読み返し、読むたびに解釈が深くなっていきます。
最近は(というかここ数十年)、文庫のあとがきばかり書いていて、新しい本が全然出てきませんが、どうやって食べているのか?

  1. もともと金持ち
  2. そろそろまずいかなと思うと増刷になって収入がある(杉浦茂か)
  3. 有名ピアニストの奥さんがいるから困らない

のどれかだと思うんですが…。


ピアニストといえば、「のだめカンタービレ」の最終回を見てしまいました。結局、全十数話のうち3回分くらいしか見ませんでしたが、久々に連続ドラマを見ました。面白かったです。最終回、堤防で千秋がのだめを後ろから抱きしめた時に「頭、くせえー」って云わないかな、と期待した自分がちょっと嫌いです(実家に帰ってたんだから風呂には入ってるわな)。