もう偶然じゃないね

6月11日に(http://d.hatena.ne.jp/ekke/20060611/1150031784)、小泉今日子を80年代的に使ったCMの感想を書きました。この後、自動車のCMソングが「なんてったってアイドル」だったり、リゲインが「黄色と黒は〜」って始めたり、なんか15年前に戻ったようなCMがすごく増えました。
偶然ではなく、意識的に80年〜バブル期のネタの再利用が始まっているようです。


そんな中、最近"au"のCMでサントリー・ビールのペンギン(1983年?)が復活しました。
http://www.kddi.com/ad/index.html


でも、80年代の流行りものってパロディが主体だったから、再利用だと、当時は分かった元ネタが良く分からなくなって、今の人に面白さが通じるのか疑問です。


このペンギンだって、もともとは古の洋画の二枚目俳優(ハンフリー・ボガートとか)のパロディだったと思うんですけど、"au"ではただ擬人化された可愛いペンギンという意味だけで使われています。若い人にはただ「かわいい」と思ってもらい、その上の世代には涙を流すところで「あ、あのペンギンだ。懐かしいなー」と思わせたい、という1粒で2度美味しい仕掛け。後ろ半分は成功しています(私は分かった)が、前半はどうでしょう?今の感性でそこまで評価できるキャラクターでしょうか(よく見るとそんなに可愛くない)?