Yassさんのセルフカバー

久しぶりにAmazonの「おすすめ」を見ていたら、鈴木康博の"forWard"というアルバムが出てきました。オフコース時代の作品をセルフカバーした作品集ということで、「汐風の中で」とか「一億の夜を越えて」とか入っているということで、おおこれは、と思いAmazonではなく、ITMSの方でアルバム買いしました。
だってジャケ写とかいらないし、オフコース時代の曲なら歌詞カード無くても歌えますから…。

forWard

Amazonのレビューでは、作品をむちゃくちゃに変えて（台無しにして）しまう小田さんのセルフカバーよりずっと良い、という声が出ていますが、確かにオフコース時代のイメージを踏襲した感じでできており、ファンを裏切らないという意味では非常に良心的。
ただし、セルフカバーをする時に元のイメージを変えないか、変えるかというのは「良心」の問題ではなくて、アーティストの姿勢の問題なので、どちらが良いというものではありません（ごめんね、後だしジャンケンみたいで）。小田さんは「この曲は本来はどうなりたい曲なのか？」と考えるタイプだから試行錯誤が止められないのだし、Yassさんは一度ファンに預けた曲はそのままブラッシュアップする形でやり直したいと思っているという違いだけで（私は小田さんタイプ）。その辺の姿勢の違いが懐メロ番組にも出てくるYassさんと、現役感の維持に拘る小田さんの違いかもしれず、やはり再結成は難しいのかなあと思わせるところです。

それにしても両者とも音楽に対して相変わらず真面目であることに違いはなく、その証拠に小田さんもYassさんも近年のセルフカバーでも昔とほぼ同じキーで歌っています。これは日々の精進の賜物で、たまにNHKなどでやっている「懐かしのGS特集」等に出てくる連中が同年代でありながら見る影もなくなっているのとは自己管理のレベルが全然違います。