もうちょっとがんばれよ

最近、テニススクールに行ってると、毎週同じBGMがかかって、なんだろうなこの曲はと思っていたら、先週のミュージックフェアに出てました。
いきものがかり」のSAKURAです。

SAKURA

SAKURA

えーとですね、こういう曲は私らすごくよく分かるんです。分かるので逆にいろいろと文句がつけられるのが痛し痒しなところで…。
ミュージックフェアでクレジットを見たところ、どうもメンバーの中の男の子が作詞・作曲しているようなんですが、この男の子、今の若い子らしくあまりとんがったことは追求せずにほどの良いポップ感覚で曲作りをしていると思われ、そのバックボーンもとてもメジャーな感性でできているようです。
この曲を聴いていると、絶対思い出されるのがユーミンの「春よ、来い」でしょう。
1拍目に重心のある4拍子なリズムとテンポ、しかも「春に願いし」となぜにそこだけ文語調?
私の想像では、この曲は歌詞とメロディが同時に浮かんで作り始めたと思うんですね。それで歌詞をはめて行った時に、本人も自覚してないかもしれないんですが、ここは「願いし」がイイ、どうしても!と思ったんでしょう。頭の片隅にある「春よ、来い」の「夢をくれし君の」とかの文語体フォーマットに縛られちゃったんです(多分無意識に)。
プロデューサーはおそらく、「春よ、来い」には気がついたと思うんですが、ここの文語体が「フックになるから良いか…」とそのまま何も言わずに通したんじゃないかな。


私、この作った人について何のデータも知らないんですが(調べるほど熱心でないし)、もし「他の抽き出しもあるけど、マーケティングの観点からあまりマニアックなものは使っていないんだ」というのなら良いんですが、もしベストをつくした末にこういう曲作りなら、これからがんばって一所懸命勉強してね、と思います。

ちなみに、サビの最後の決めのメロディは
"I'm an Englishman in New York"ですよね(メジャーな感性だなあ)。