宮川泰さんが亡くなった

702NK�の話も書きたいのですが、臨時ニュースが入ったので、今日は別の話です。
今朝、いつものように「朝ズバッ!」を見ていたら、芸能コーナーで宮川泰さんが急逝したというのでちょっと驚きました。
享年75歳、父とほぼ同い年です(1学年先輩なのかな)。
宮川さんと云えば、「宇宙戦艦ヤマト」の音楽を作った人、または紅白歌合戦で最後に「蛍の光」の指揮をする人として有名です。若い方は御存知ないかも知れませんが、ザ・ピーナッツの一連のヒット曲の作曲家であり、ベートーヴェンの「エリーゼのために」をラテン風にアレンジして歌謡曲にした(「情熱の花」)のも、確かこの人です。
無国籍作家と呼ばれ、当時の洋楽、アメリカン・ポップスの雰囲気を歌謡曲に持ち込んだ人です。歌謡曲の洋楽化、洗練に対する貢献はジャズ経由の故中村八大氏と双璧であると思いますが、中村氏の活躍期間が比較的短かったのに対し、宮川氏は亡くなる直前まで現役作曲家であった点も含めてその功績は偉大です。
また、私らの年代にとっては「宇宙戦艦ヤマト」の作曲者であり、かつ歌謡曲評論家でもありました。70年代後半から80年代にかけてのFM番組「コーセー歌謡ベストテン」のMCではデビュー間もない原田真二八神純子に暖かいコメントを送っていましたし、朝日新聞の夕刊では週1回のペースでリアルタイムのヒット曲を楽譜付きで解説する仕事をしておられました。
私の音楽に対する蒙を啓いてくれた人の一人で、大袈裟に云えば心の師匠です。
この人の後を誰が継いでくれるんでしょう?いや、近田春夫氏はもちろん健在ですが、ちょっと流儀が違うんで…。
願わくば筒美京平氏がもうちょっとマスコミに出てきてくれれば代わりを勤めてもらえそうなんですが、まだ本業が忙しそうですしね。