原理原則を通すことの難しさ

私は新聞は熱心に読めないので、専らGoogleニュースと週刊誌(朝日・文春)と6時台の「やじうまワイド」で世の中の動きを掴んでいます。社会人(特に営業マン)としては、日経に目を通さずに生きていけるのかと思うでしょうが、日経にに大きく載っているようなことは会社に行けば誰かが大声で喋っているので、それを元にインターネットを検索すれば用は足ります。日経の企業人事と訃報だけ独立してどこかが配信してくれれば、完璧なんだけど。

今朝も駅で買った週刊朝日を読んでいましたが、その中の連載コラムで田原総一郎が(大意として)、「自民党民主党は一次休戦し、しっかりした景気対策をせよ」と書いています。
なるほど、アメリカ発とはいえ、この非常時なのだから選挙なんかして政治空白を作るな、というのは多分正論なのでしょう。その方が傷が浅くて済むのかもしれない。


でもさ、民主主義ってえのは、それでいいのか?アメリカではこの世界恐慌のど真ん中で、混乱を引き起こした張本人であるにもかかわらず、予定通り大統領選挙をやって、しかも今の世論調査の通りなら、政権政党が変わるだろうって話をしてるわけでしょう?前回、小泉自民党として大勢力を与えられたきり、もう首相が4人目で、その間選挙が1回もないのは民主主義国家としていかがなものかね(いくら代議士制度といってもさ。いや、だからこそ、か)?
「今は非常時だから小異を捨てて大同につけ」「今こそ一丸となって国難に立ち向かおう」。それって大政翼賛会っていうんじゃないの?


朝日系メディアで活躍して、多少は進歩的文化人のイメージがある田原氏がそういう文章を書くこと自体、危険な香りがするけどな。