平原綾香の声
今日は、出張で名古屋に行ってきたのですが、あまり良い写真も撮れなかったので、音楽の話でもしましょう。
以前に書きましたけれど、iTMSは音楽購入に対するハードルを下げてくれます。
これはつまり
- 絶対金額が低い(アルバムで購入するとそんなに安くないんですが)ことと、
- 店で買うのが恥ずかしいもの(以前ここで紹介した鈴木亜美とかね)でも遠慮なく買える
ということですね。
平原綾香の場合は主に1の理由が大きいのですが、少し前に"Jupiter"と「誓い」をダウンロードしました。NHKのオリンピック中継で聞き慣れていたのが一番大きな購入の動機ですかね。
で、"iPod shuffle"とか、Macの"iTunes"で何度か聴いたんですが、"Jupiter"の音をEZ-EGで拾ってみたら、最低音がFのあたりで、これは竹内まりやとか松本伊代(!?)に匹敵する低さじゃないでしょうか?そこからわーっと上の方もファルセットも含めて使いますから、音域は広いんでしょう。で、その低音の声質が面白いんですね。もちろんレコード制作時のエフェクトもかかってるんでしょうが、なんかメカニカルな、そのくせ脳にアルファ波を出させるような不思議な声です。こないだの新潟の地震の時に、この人の歌が現地のラジオでかかり続けたという話がありましたが、なんかそういう、傷んだ人をリラックスさせる声なのかも知れません(いや、最近のテクノロジーなら、元の声質に関係なく、そういう倍音を足して、ヒットさせてしまうとかいう試みがされているのかも…SFだ!)。
今まで、女性流行歌手(面倒くさいのでひとくくりにしてしまいますが)の声質といえば、代表的なのは
- 伊東ゆかり→南沙織→竹内まりやの柔らかい低音(要はカレン・カーペンターに似た声)
- 青江三奈→藤圭子→葛城ユキとかのブルージーな「ど・ハスキー」ヴォイス
- 渡辺真知子→渡辺美里→m-floのLisaなどの歌のうまいお母さん風
とか、いろいろあると思うんですが、平原綾香の声はちょっと分類ができないのにどこかで聴いたような気がする不思議な声です(強いて喩えれば浜崎あゆみの声に丁寧にサンドペーパーをかけて角をとった感じか)。